米国特許セミナー@東京、大阪のご案内

今年の5月に開催した米国特許セミナーは、
おかげさまで好評をいただき、
もう一度開催して欲しい、関西でも開催して欲しい
などのご要望をいただきました。

そこで、前回と同じ内容の米国特許セミナーを、
9月に東京と大阪で開催することになりました。

ご案内ページ
http://bit.ly/2MiY4Uj

セミナー名:
米国特許セミナー『米国:特許明細書作成の留意点(事例紹介)』

講師:小野康英
(米国弁護士・米国弁理士(限定承認)、日本国弁理士、
Westerman Hattori Daniels & Adrian, LLP)

日時・会場
・2018年9月14日(金)13:30~17:00
会場:東京都港区虎ノ門1-2-12 第二興業ビル3階

・2018年9月21日(金)13:30~17:00
会場:大阪府大阪市中央区西心斎橋 1-5-5アーバンBLD心斎橋 9階C号

セミナーの内容:
1.基本ルール
・明細書
・クレーム
2.権利解釈への影響
・クレームの記載
・明細書の記載
3.クレームの明確性要件(特許要件)

応募締め切りが8月27日までとなっております。

東京、大阪の各会場とも、定員が30名となっており、
参加希望者が30名を超えた場合、
参加者を抽選にて決定させていただきます。

抽選により参加が決まった方には、
2018年8月31日までにメールでご連絡差し上げます。

皆様のご応募をお待ちしております。
<会場スタッフの募集>

東京、大阪の各会場において、当日会場の準備などを
手伝っていただける方を若干名募集しています。

会場までの交通費と薄謝を差し上げます。
何より、小野弁護士の講演を聞くことができます。

興味がある方は、下記内容を「edu☆beikokupat.com」まで
お送りください(☆を@に変えてください)。

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件名:会場スタッフ応募

内容:
お名前:
メールアドレス:
電話番号:
希望会場:東京or大阪
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オーシャンズ8(一部ネタバレあり)

映画『オーシャンズ8』を観てきました。数年前から、オーシャンズシリーズの女性版が制作されているという噂を聞いていて、オーシャンズファンとしてはとても楽しみにしていました。男性版の『オーシャンズ11』『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』では、ジョージ・クルーニー演じるダニー・オーシャンが中心となって盗賊チームを組織していましたが、今作は、ダニー・オーシャンの妹デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)が中心となって女性盗賊チームを作るという設定になっています。ジョージ・クルーニーも登場するかも知れないと少し期待していましたが、ダニー・オーシャンは死亡したという設定になっていました(ジョージ・クルーニーは登場しませんでしたが、11~13の他のメンバーが数人登場して、11~13からのファンを喜ばせてくれます)。メンバーが全員女性で、しかも舞台がニューヨークのファッションショーということもあり、華やかさや美しさが全面に出ています。仲間を裏切らない、作戦は基本的に失敗しない、などの点は11~13と共通しており、楽しく観ていられました。また、これも男性版と同じく、オーディエンスは作戦の全貌を最後まで知らされず、エンディング近くになって種明かしが行われるという『スティング』のような作りになっており、かなり緻密な作戦だったことが最後に分かります。ほとんど仕事をしていたお盆でしたが、息抜きにいい映画を観ることができました。

 

米国特許法の歴史~明細書及びクレーム-記載要件の規定の沿革~

小野康英先生(Westerman Hattori Daniels & Adrian, LLP)による連載『米国特許法解説』を更新しました。

第10回:米国特許法の歴史~明細書及びクレーム-記載要件の規定の沿革~

第10回:米国特許法の歴史~明細書及びクレーム-記載要件の規定の沿革~

また、前回好評だった米国特許セミナーを、9月に東京と大阪で開催することになりました。詳細が決まり次第告知します。

関係代名詞を極力使わない

『米国出願用特許翻訳・重要ポイント解説』の読者の方から、「第8回 みんな関係代名詞がおかしい!」についての感想メールが届きました。この方は特許翻訳者で、クライアントから関係代名詞を極力使わないように要請されているということです。私もこれに大賛成で、関係代名詞を使わずにすむなら使わないのが一番だと思います。第8回は、関係代名詞を使わざるを得ない場合の使用法の原則を述べたまでで、関係代名詞の多用を推奨しているわけではありません。(そもそも、例文「クレーム1に従属するクレーム2」などは意味のない文章です。)第8回に書いてある使用法をきちんと守って文法的に正しい英文を書いているからといって、それだけでいいわけではなく、読みやすい文章になっているかどうか考える必要があると思います。特に、関係代名詞の非制限用法を使って表される情報は、すでに述べられているなど重要でないことが多く、文章を読みにくくする原因になるため、思い切って削ったり、想像力をもってまったく違う構成の文章にするなどの対処を考えることが必要だと思います。上記のクライアントは、こういった対処を許容してくれる「話せる」クライアントかも知れません。ちなみに、読みやすさとは別の観点での話ですが、木村進一先生は、クレームでは形容詞も極力使わないようにと仰っていました。

下町ロケット ゴースト(一部ネタバレあり)

『下町ロケット』の新作『下町ロケット ゴースト』を読みました。今年の秋から始まるテレビドラマの新シリーズ用に書き下ろされたものだそうです。第1作目と第2作目に負けず劣らず非常に面白く、買ったその日に一気に読み終えました。第1作目ではロケット用バルブシステム、第2作目では人工心臓弁がテーマだったのに対して、今作は自動車用などのトランスミッションがテーマになっています。主人公である佃航平が経営する佃製作所が、取引先である帝国重工の経営不振などの環境変化に対応するため、トランスミッションの製造に新規参入することになり、それに伴う紆余曲折が話の大半を占めます。そして今作も、お約束(?)の特許侵害訴訟があり、弁護士が先願の地位を悪用したクレーム補正を行ったことが明らかになります。この手口には呆れたと同時に、そうか、そんな悪事のしかたがあったのか、と感心させられました。また、今作も様々な熱い言葉が並んでおり、kindle上でたくさんハイライトしました(『可能性ってのはね、探せばいろんなところに落ちてるもんだ。諦めるのはまだ早いよ』『会社だってひとと同じでさ。損得以前に、道義的に正しいかが重要なんじゃないのか。相手のことを思いやる気持ちや、尊敬の念がなくなっちまったら、そもそもビジネスなんて成立しない』など)。1点気になったのは、帝国重工の経営悪化に伴い同社のロケット事業であるスターダスト計画の中止が検討され、ロケット事業部部長の財前が退任したものの、スターダスト計画自体が中止になるのか存続するのかがはっきりしないまま話が終わってしまった感があることです。ひょっとしたら、近く続編が出るのかも知れません。とにかく、今作がテレビドラマでどんな風に描かれるのか、今から非常に楽しみです。

正規表現を覚えるためのテキスト

ワイルドカードや正規表現を翻訳で使用している特許翻訳者は多いと思います。当社も使用しており、MSWordならワイルドカード、テキストファイルなら正規表現を使えることは、特許翻訳者の必須スキルだと思っています。当社はWordよりもテキストファイルを多用しており、新しく入ったトレーニーには、まず正規表現を覚えてもらうようにしています。いろいろなテキストを試してきたなかで、現在使用しているテキストは、『反復学習ソフト付き 正規表現書き方ドリル』という本です。ドリル式になっており、覚えたことをすぐにドリルで確認できるようになっています。またCD-ROM付きで、実際に手を動かしながらドリルを解くことができます。

フィードバックがあってもなくても一生懸命翻訳する

先日、クライアントから、納品した翻訳のフィードバックをいただきました。このクライアントからのフィードバックは、理にかなっている指摘が多く、毎回非常に勉強になっています。担当者の方は、技術内容に精通していることはもちろん、おそらく非常に高い英文ライティングの能力も持ち合わせておられることがフィードバックから垣間見えます。おそらく自分で翻訳しても質の高いものになるのだろうと推測されます。こういったクライアントからのフィードバックは、毎回徹底的に研究するようにしています。こうすることで、こういう違いの分かる方を唸らせられるようになりたいという楽しみがあります。一方で、翻訳をチェックする時間が非常に限られているため、フィードバックをすることができないというクライアントもおられます。こういったクライアントは、当社を信頼して翻訳内容を一任してくださっているとも考えられるため、その信頼に応えるため、フィードバックをくれるクライアントに対するときと負けず劣らず、一生懸命臨みたいというモチベーションが起き、実際そのようにしています。

「簡単な原文の英訳が上手い」止まりの翻訳者に必要なこと

このところ、非常に難解な特許明細書を英訳しています。原文の難解度がいつもより格段に高いため、分かりやすい英文にするのにいつもより多くの時間がかかっています。原文が分かりにくいのだから、英文も多少分かりにくくても仕様が無いだろう、と妥協したい気持ちが湧いてくることもありますが、やはりクライアントが当社を頼って依頼してくれているのと、当社の名のもとに変な翻訳を出したくないという意地があるため、納期ぎりぎりまで推敲しようと思っています。

また、難解な原文だからこそ、それを分かりやすく英文にできるのが特許翻訳者の務めだと思います。実際、比較的簡単な原文ならば非常に上手く英文にできるものの、原文が少し難解になると、同じ人が書いたとは思えなような変な英文になってしまう特許翻訳者がたくさんいます(例えば、コンマが異様に多いなど、原文の難解度に比例して英文の「ヘン度」が高まっていきます)。当社はこれまで多くのトレーニーを迎えてきましたが、ほとんどが、この「簡単な原文の英訳が上手い」止まりで伸び悩んでいます。

この状態から脱するためには、想像力を駆使して翻訳することが必要だと私は思っています。かのアインシュタインは、”Imagination is more important than knowledge.“と言ったそうですが、知識やテクニックだけではいい特許翻訳はできないことは明らかです。これは、一つの発明には一つの特許しか与えられない(”…may obtain a patent …”, 35 U.S.C.§101)という特許制度の性格上、内容が全く同じ特許明細書は存在せず、知識やテクニックによるパターン化した翻訳で対応できるものは少ないからです。上記の伸び悩んでいるトレーニーも、例えば英文明細書マニュアルを隅から隅まで読んで知識やテクニックを頭に入れているものの、想像力を駆使して確かな英語で分かりやすく表現する能力が育っていないように思います。この能力をどうすれば身につけることができるか、これをきちんと伝えることができるようになることが私の課題だと思っています。

オフサイドトラップを英語で説明する

サッカーワールドカップの日本対ポーランド戦を非常に興味深く観戦しました。どんな手を使ってでもベスト16に進むという日本チームの気概が感じられ、結果にコミットするというのはこういうことをいうのだろうと感心しました。チケット代を払って現地で観戦していた観客にとってはかなり不満の残る試合だったかもしれませんが、一方で、日本チームの名を捨てて実を取る戦い方に心打たれたのは私だけではないと思います。また、金銭的なことを考えても、グループステージで敗退するのと、次のベスト16まで進むのとでは400万USドルもの賞金の差があり(http://bit.ly/2NbFiLp)、今回のような現実的な戦いは理(利)にかなっているように思います。

ところで、日本対セネガル戦での日本チームのオフサイドトラップが見事だと話題になりました。オフサイドトラップを英語で説明できるだろうかと一通り説明文を考えたあと、意味を調べて答え合わせをしてみました。下のような簡潔な説明文は作れませんでしたが、意味を自分で考えてから調べるという作業は非常に勉強になります。

offside trap:

A maneuver in which players in the defending team push upfield in order to put one or more opposing players into an offside position.
https://en.oxforddictionaries.com/definition/us/offside_trap

A technique used by defenders to put attacking players in an offside position, by moving quickly away from their own goal to leave attackers offside.
https://www.urbandictionary.com/define.php?term=Offside%20Trap

A defensive play to catch the attacking side offside
https://en.wiktionary.org/wiki/offside_trap

「守備陣で連携してオフサイドラインを押し上げ(守備側選手が合図を元に相手ゴール方向へ上がる)、意図的にオフサイドポジションに攻撃側選手が取り残された状況を作り出す戦術(残された攻撃側選手にパスが出された瞬間にオフサイド)」(Wikipedia)
http://bit.ly/2yUQV6c