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オーシャンズ8(一部ネタバレあり)

映画『オーシャンズ8』を観てきました。数年前から、オーシャンズシリーズの女性版が制作されているという噂を聞いていて、オーシャンズファンとしてはとても楽しみにしていました。男性版の『オーシャンズ11』『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』では、ジョージ・クルーニー演じるダニー・オーシャンが中心となって盗賊チームを組織していましたが、今作は、ダニー・オーシャンの妹デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)が中心となって女性盗賊チームを作るという設定になっています。ジョージ・クルーニーも登場するかも知れないと少し期待していましたが、ダニー・オーシャンは死亡したという設定になっていました(ジョージ・クルーニーは登場しませんでしたが、11~13の他のメンバーが数人登場して、11~13からのファンを喜ばせてくれます)。メンバーが全員女性で、しかも舞台がニューヨークのファッションショーということもあり、華やかさや美しさが全面に出ています。仲間を裏切らない、作戦は基本的に失敗しない、などの点は11~13と共通しており、楽しく観ていられました。また、これも男性版と同じく、オーディエンスは作戦の全貌を最後まで知らされず、エンディング近くになって種明かしが行われるという『スティング』のような作りになっており、かなり緻密な作戦だったことが最後に分かります。ほとんど仕事をしていたお盆でしたが、息抜きにいい映画を観ることができました。

 

『下町ロケット』のTBS版とWOWOW版

テレビドラマ『下町ロケット』は、“Flash of Genius”(http://beikokupat.com/blog/?p=848)とともに、特許が重要テーマになっている数少ないドラマの1つで、TBS版とWOWOW版とがあります。先日、WOWOW版を初めて観ました。数年前に放送されたTBS版を観てハマり、WOWOW版も観たいとずっと思っていました。TSUTAYAでDVDを全話分借り、先週のバリ島旅行のときに移動中の飛行機内で観ました。TBS版は、演技や演出を大げさにしてエンターテイメント性を出しているような印象でしたが(これはこれで面白かったですが)、WOWOW版は、よりシリアスな社会派ドラマとなっています。主人公の社長・佃航平の性格も対照的で、TBS版では熱血漢であるのに対し、WOWOW版では内省的な印象を受けました。本来根暗な私にとっては、どちらかというと後者の佃航平の方が親しみがもてたように思います。また、WOWOW版は、TBS版と違い、ロケットエンジンのバルブシステムを開発するロケット編のみが描かれ、心臓弁を開発するガウディ編は描かれていません。私が知る限り、WOWOW版はAmazonビデオで視聴でき、TBS版はhuluで視聴できます。

shitamachihulu

米国特許訴訟をテーマにした稀有な映画“Flash of Genius”(『幸せのきずな』)

昨年開いたセミナーにおいて、“Flash of Genius”(邦題:『幸せのきずな』)という映画を紹介しました。これは、米国特許訴訟をテーマにしている非常にめずらしい映画です。Robert Kearnsという大学教授が、自身が発明して特許を取った自動車用間欠ワイパーを無断で使用されたとして、フォード社や(当時の)クライスラー社を相手取り特許侵害訴訟を起こし巨額の賠償金を勝ち取った実話がもとになっています。個人という弱者が大企業という強者に勝つというのはそれだけで興味をそそられる題材ですが、これが実話だというのがこの話をさらに面白くしていると思います。この無謀ともいえる戦いではKearns氏の代理人になってくれる弁護士がおらず、Kearns氏は自分で自分の代理をすることになります。氏が1人図書館に篭り特許の判例研究をするシーンが印象的でした。また、連邦地裁での特許侵害訴訟の模様(もちろん再現)を見ることができ、知財関係者には興味深いところだと思います。

またこの映画では、Kearns氏と家族との関係も丹念に描かれています(邦題が『幸せのきずな』となっているのも分かる気がします)。フォード社から和解の申し出があったにもかかわらず、Kearns氏は発明者としての名誉のために断り、10年以上に渡る訴訟に突き進んでいきます。そのために家族との間に心理的な溝が生じ、氏は家族も代理人もいないという文字通り孤独な戦いを続けていきます。最終的に勝訴したとはいえ、その代償はあまりに大きいと個人的に思いました。

この映画(のDVD)を観ていて、特許翻訳者として気になる点がありました。細かいことをネチネチと取り上げる性格の悪さがバレるのを覚悟で書きますが、私が持っているDVDでは、セリフのなかの“the Patent Office”が字幕では「特許事務所」になっています。文脈から、「米国特許庁」などにしないと意味が通らないところです。が、しかし、その他の部分では非常に簡潔で分かりやすい字幕です。その他の部分では素晴らしい仕事をしているのに、たった1点の間違いについてとやかく言ってしまうこの性格を直したいと思っています。

この映画、ストーリー自体が面白い上に特許英語の勉強にもなるオススメの映画です。

新宿での一日

人と会う用事があり、久しぶりに新宿に行きました。新宿に着くと、急遽待ち合わせ時間が変更になり2時間ほど空き時間ができたため、この時間を利用して映画を観ることにしました。『美女と野獣』(実写版)と『帝一の國』という映画が時間的に都合がよく、どちらにするか迷いましたが、『美女と野獣』は過去のアニメ版を観たことがありストーリーを知っていたため、まったく予備知識のなかった『帝一の國』を観ることにしました。『帝一の國』、非常に面白かったです。高校を舞台にした政治闘争がテーマで、『白い巨塔』の教授選を彷彿とさせる一方で、コメディーのため、会場内が終始笑いに包まれていました。

新宿での予定を終えた帰り、ふとブックオフが目にとまり、立ち寄ってみました。英語関連のコーナーで『Hopes, love and dreams in New York』という、かつてNHKラジオで放送されていた英会話講座のテキスト本を見つけ、懐かしくなり思わず購入しました。私が学生のとき、NHKラジオ英会話を3年分しっかりとやれば英語がペラペラになると言われていました。私はこれを信じて毎日番組を録音し、1人ぶつぶつとその日のダイアログを完コピする練習をしたものでした。NHKラジオ英会話シリーズのなかでも、『Hopes, love and dreams in New York』は異色の内容でした。主人公夫婦が別居したり、経営していたレストランが他人に乗っ取られたりと、ストーリー自体が面白かったのを覚えています。主人公である夫が嫌なヤツで、その言動に共感できなかったというのも異色だったと思います。

この日はほぼ一日を新宿で過ごしましたが、尊敬する人の話を聞けたり、いい映画を観れたりと、充実した新宿滞在でした。

 

ハーバード・ロースクールのソクラティック・メソッドを再現した映画『ペーパーチェイス』

丸田隆著『現代アメリカ法入門 アメリカ法の考え方』(http://beikokupat.com/blog/?p=703)に、何とも興味をそそられる映画が紹介されていました。「毎年の恒例行事のようにキャンパスで上映され、新入生は、新しく始まるロースクールの授業に何ともいえない不安を抱く」(p. 18)。ハーバード・ロースクールを描いた映画『ペーパーチェイス』がそれで、早速DVDを注文して観てみました。

この映画でいちばん印象に残ったのは、キングスフィールドという強烈なキャラクターをもった教授で、実際、この映画はキングスフィールド教授と彼が行うソクラティック・メソッドで非常に有名とのことです(ソクラティック・メソッド:「教員は、事案(case)について批判的な思索を刺激する一連の質問を学生に矢継ぎ早に発して、多様な争点について自分の考えを瞬時に組み立て、同時に返答することを学生に求める」『現代アメリカ法入門』p. 18)。キングスフィールド教授が学生を指名し、ブリティッシュ・アクセントで次々と質問を投げかけていくシーンが映画の多くを占めます。すごく面白いので是非観てくださいとは決して言えませんが、ハーバード・ロースクールの壮絶な授業と試験の様子を見てみたい人にはオススメです。

ハーバード・ロースクールの関連でいうと、『推定無罪』の著者Scott Turowがハーバード・ロースクールで過ごした1年間を描いた『One L: The Turbulent True Story of a First Year at Harvard Law School』というノンフィクション作品があります。

また、学生がロースクールで格闘する様子を生々しく描いた作品としては、服部健一先生の『日米特許戦争の狭間で―米国特許弁護士・パートナーへの3000日』は上記作品群に負けていないと思います。

コッポラ監督『レインメーカー』

先日ご紹介した『現代アメリカ法入門 アメリカ法の考え方』(http://beikokupat.com/blog/?p=703)には、法律にまつわる映画がいくつか紹介されています。そのうちの1つである『レインメーカー』という法廷映画を週末に見ました。原作ジョン・グリシャム、監督フランシス・フォード・コッポラ、主演マット・デイモンという、面白くないわけがないだろうと思わせるような組み合わせですが、本当に面白い映画でした。コッポラ監督ということで、ちょっとクセがあるのではと予想していましたが、意外にも(?)感動的な内容でした。マット・デイモン演じる若き弁護士が社会的弱者のために保険会社を相手に民事訴訟を起こし奮闘します。相棒役のダニー・デヴィートもいい味を出しています。

また映画を通して、アメリカの裁判制度の勉強にもなりました。具体的には、『現代アメリカ法入門 アメリカ法の考え方』で解説されている民事陪審制度、陪審選任手続き、デポジション(ディスカバリの一種で、「関係者に対して直接質問し、回答を得ることにより、その供述記録を書面、あるいは映像で残すという方法」p.131)、懲罰的賠償制度などが実際にどのように行われるかを確認することができました。当たり前ですが、これらのことを視聴者が理解できるように作中誰かが説明するというようなことは一切ないので、『現代アメリカ法入門 アメリカ法の考え方』を一通り読んでから映画を観ると話の流れがよく分かってより楽しめました。なお、レインメーカーとは、「お札を雨に例え、雨が降るように大金を稼ぐ弁護士のことを意味する」(p.13)そうです。

この『レインメーカー』が2017年3~4月に洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で何度か放送されます。
https://www.thecinema.jp/detail/index.php?cinema_id=03476

ハウス・オブ・カード

私は普段テレビをあまり見ませんが、
久々にハマっているドラマがあります。

『ハウス・オブ・カード』という
ホワイトハウスが舞台の政治ドラマです。
http://house-of-cards.jp/

主演がケヴィン・スペイシー、ロビン・ライト、
監督がデヴィッド・フィンチャーという
映画のような豪華な顔ぶれになっています。

キャスト、スタッフが豪華なだけでなく、
悪役の主人公を中心としたストーリーが
非常にユニークで面白いと思います。

また、映像が奇麗でドラマ全体になんとも言えない
クールな雰囲気が漂っています。

デヴィッド・フィンチャーの
『ドラゴンタトゥーの女』という映画も
同じく独特の雰囲気のある好きな映画です。
https://youtu.be/b-gXYvWUa4w

『ハウス・オブ・カード』新シーズンが
Netflixで始まりました。

まだ観ていませんが、
Netflixは一気に全話観れてしまうので
仕事に支障が出ないように気をつけたいと思います。

シーズン1の第1話が無料で視聴できます。
http://house-of-cards.jp/movie.php

『007 スペクター』

映画『007 スペクター』を観てきました。

前作『スカイフォール』から3年ぶりの新作で、
007ファンの1人として公開を
非常に愉しみにしていました。

スペクター』は『スカイフォール』の続編のような
かたちになると公開前の噂で知っていたので、
本棚に飾ってある『スカイフォール』のDVDを
前日に観直してから劇場に臨みました。

新作を実際に観終わって、
期待を裏切らない大満足の内容
という感想をもちました。

劇場は音響効果が抜群によく、
やはり007は劇場で観る映画だと
改めて思いました。

本当に前作からの続編で、
前作で死んだM(ジェームズ・ボンドの上司)の遺言に従って
ボンドが任務を遂行するという内容になっています。

ボンド役のダニエル・クレイグは
今回もムキムキの体にトム・フォードを纏い、
相変わらずの格好良さです。

007の新作が出る度に、
テーマ曲やボンドカー(アストンマーチン)、
ファッション、ボンド・ガールなどはもちろん注目しますが、

これらに加えて、悪役の非情な所業も
現実の世界を反映している(?)ような内容になっており、
いつも注意して観ています。

例えば、前々作『慰めの報酬』では、
ある業者が地域のダムを買収し、
水の売上を上げるためにわざとダムの給水量を下げて
水不足をでっち上げるという悪行に出ました。

スペクター』ではどんな悪行が出てくるか
注目していましたが、
今回も本当に現実に起こりそうな
(過去に実際に起こったかも知れない)ことが
描かれていました。

簡単に書くと、
各国政府の代表が出席する国際会議で
異議を唱えた国に対する報復のように見えるテロ攻撃が起き、
その国は後日異議を撤回するということが描かれています。

 

このように、
007は毎回見どころが多いシリーズです。

製作者のこだわりを劇場では
見逃しているかも知れないので、
後日DVDを買ってじっくり観るようにしています。