個人的な話

下町ロケット ゴースト(一部ネタバレあり)

『下町ロケット』の新作『下町ロケット ゴースト』を読みました。今年の秋から始まるテレビドラマの新シリーズ用に書き下ろされたものだそうです。第1作目と第2作目に負けず劣らず非常に面白く、買ったその日に一気に読み終えました。第1作目ではロケット用バルブシステム、第2作目では人工心臓弁がテーマだったのに対して、今作は自動車用などのトランスミッションがテーマになっています。主人公である佃航平が経営する佃製作所が、取引先である帝国重工の経営不振などの環境変化に対応するため、トランスミッションの製造に新規参入することになり、それに伴う紆余曲折が話の大半を占めます。そして今作も、お約束(?)の特許侵害訴訟があり、弁護士が先願の地位を悪用したクレーム補正を行ったことが明らかになります。この手口には呆れたと同時に、そうか、そんな悪事のしかたがあったのか、と感心させられました。また、今作も様々な熱い言葉が並んでおり、kindle上でたくさんハイライトしました(『可能性ってのはね、探せばいろんなところに落ちてるもんだ。諦めるのはまだ早いよ』『会社だってひとと同じでさ。損得以前に、道義的に正しいかが重要なんじゃないのか。相手のことを思いやる気持ちや、尊敬の念がなくなっちまったら、そもそもビジネスなんて成立しない』など)。1点気になったのは、帝国重工の経営悪化に伴い同社のロケット事業であるスターダスト計画の中止が検討され、ロケット事業部部長の財前が退任したものの、スターダスト計画自体が中止になるのか存続するのかがはっきりしないまま話が終わってしまった感があることです。ひょっとしたら、近く続編が出るのかも知れません。とにかく、今作がテレビドラマでどんな風に描かれるのか、今から非常に楽しみです。

オフサイドトラップを英語で説明する

サッカーワールドカップの日本対ポーランド戦を非常に興味深く観戦しました。どんな手を使ってでもベスト16に進むという日本チームの気概が感じられ、結果にコミットするというのはこういうことをいうのだろうと感心しました。チケット代を払って現地で観戦していた観客にとってはかなり不満の残る試合だったかもしれませんが、一方で、日本チームの名を捨てて実を取る戦い方に心打たれたのは私だけではないと思います。また、金銭的なことを考えても、グループステージで敗退するのと、次のベスト16まで進むのとでは400万USドルもの賞金の差があり(http://bit.ly/2NbFiLp)、今回のような現実的な戦いは理(利)にかなっているように思います。

ところで、日本対セネガル戦での日本チームのオフサイドトラップが見事だと話題になりました。オフサイドトラップを英語で説明できるだろうかと一通り説明文を考えたあと、意味を調べて答え合わせをしてみました。下のような簡潔な説明文は作れませんでしたが、意味を自分で考えてから調べるという作業は非常に勉強になります。

offside trap:

A maneuver in which players in the defending team push upfield in order to put one or more opposing players into an offside position.
https://en.oxforddictionaries.com/definition/us/offside_trap

A technique used by defenders to put attacking players in an offside position, by moving quickly away from their own goal to leave attackers offside.
https://www.urbandictionary.com/define.php?term=Offside%20Trap

A defensive play to catch the attacking side offside
https://en.wiktionary.org/wiki/offside_trap

「守備陣で連携してオフサイドラインを押し上げ(守備側選手が合図を元に相手ゴール方向へ上がる)、意図的にオフサイドポジションに攻撃側選手が取り残された状況を作り出す戦術(残された攻撃側選手にパスが出された瞬間にオフサイド)」(Wikipedia)
http://bit.ly/2yUQV6c

サッカーワールドカップについて

サッカーワールドカップ(WC)が今月開幕します。サッカーファンとしては、この4年に1回のビッグイベントを非常に楽しみにしています。毎回のことですが、日本代表の試合日程を、スケジュール帳として使っているグーグルカレンダーに既に書き込んであります。日本代表は、先日の残念な試合内容に批判が集まっていますが、これまでの日本代表の歴史のなかで、WC直前に批判が多かったからといってWC本番でうまくいかなかったかと言えば必ずしもそうではなく、逆に批判が少なかったからといってWC本番でうまくいったかと言えば必ずしもそうではないと思います。なので、一サッカーファンとしては、WC本番を楽しみに待ち、本番当日には試合を一生懸命見るしかないと思います。また、以前、たまに行くバーのサッカー好きのマスターと話していて意見が一致したことがあります。それは、日本代表が試合で苦戦しているのを見ると、まるで物事が思うようにいかない自分自身を見ているような気分になるということです。日本代表の試合内容を批判することは、自分自身を批判するようなもので、そう思うと闇雲に批判する気にもなれず、日本代表を応援しつつ、自分たちも毎日粛々と頑張るしかないよね、と励まし合ったことがありました。

以下は何気なく読み始めたWCの関連記事ですが、参考になる英語表現が満載です。

A beginner's guide to the World Cup 2018

A beginner’s guide to the World Cup 2018

『ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”完全版』

BS1スペシャル『ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”完全版』という非常に面白い番組を観ました。今村核という刑事裁判を専門にしている弁護士を取り上げたドキュメンタリーです。刑事裁判は、99.9%が有罪判決になると言われており、また弁護士にとって刑事裁判は儲からない仕事だそうで、多くの弁護士は引き受けたがらないということです。そんななか、この今村弁護士は刑事裁判でこれまでに14件もの無罪判決を勝ち取ったという凄い方です。番組では、いくつかの事例を再現していますが、法廷ドラマを観ているようで非常に面白く、しかもこれが実話ということでドラマよりもリアルさが増しています。特に、今村弁護士が科学的で緻密な検証を重ねた結果、裁判官が無罪を認めざるを得ない状況になってもなお、一審で有罪判決が下されたときは、司法の闇を感じました(二審で無罪)。そして何より、今村弁護士が裁判に取り組むときの執念を見て、ものごとを究めるとはこういうことを言うのかと思い知らされました。

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2225535/index.html

ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”

学生と語る

先日、私の出身大学の院生から、知財業界に興味があり、是非話を聞かせて欲しいので会いに行っていいかという内容のメールが届きました。突然のことで驚きましたが、学生に少しでも役に立つ話ができればと思い、お会いすることにしました。また、面識のない人間にいきなり連絡をして会いに来るという行動力にも感心しました。実際に会って話してみると、将来の明確なビジョンをもった非常にしっかりとした学生さんだということが分かりました。4月からメーカーに技術者として勤務することが決まっており、将来は知財に携わりたいとのことで、既に弁理士試験の勉強を始めていました。また、お互いの学部が同じということが分かって話が盛り上がり、居酒屋に場所を変えて3時間ぐらい語り合いました。私はメーカーに勤めたこともなければ弁理士資格ももっていないので、大したアドバイスをすることはできませんでしたが、別れ際に「就職前にお話しを聞けてよかったです」と話していたので、少しは役に立てたかなと思います。知財業界は狭い世界なので、またいつか会う日が来ると思います。そのときが楽しみです。

博多出張

お世話になっているメーカーの知財部の方にお会いするために、博多に行ってきました。この方は、マイナーな大学出身の私にとって、社会に出てから知り合った数少ない同じ大学のOBで、それが縁で仲良くしていただいています。博多ならではの美味しい魚料理をいただきながら、メーカーの側から見た知財の話を聞くことができました。こういった話は、普段翻訳をしているだけでは知ることができないため、とても有意義な時間を過ごすことができました。

それにしても、博多に行く度に思うことは、福岡空港と博多中心部の距離が驚くほど近く、飛行機を利用する人にとっては非常に便利だということです。福岡空港から地下鉄を利用すると、JR博多駅まで15分程度で行くことができます。羽田空港や大阪伊丹空港の場合、電車やバスで30分程度かかり、成田空港や関西国際空港になると1時間程度かかるので、15分というのは驚くべき時間の短さです。これは、福岡へは新幹線ではなく飛行機を利用する動機になり、私はいつも飛行機を利用しています。食べ物は美味しい、いい話は聞ける、空港が近く時間を有効利用できる。最高の博多出張でした。

パリ~ロンドン旅行

アパレル業界で働いている妻が、商品買い付けのためにパリとロンドンに出張することになり、通訳兼荷物持ちとして私も同行してきました。羽田空港からパリへ飛び、パリからユーロスターでロンドンへ移動し、ロンドンから羽田空港へ戻るというルートです。妻の仕事がメインの旅だったので、観光らしいことはほとんどできませんでしたが、それぞれの街を歩くだけで十分楽しめました。

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パリ、ロンドンともに、経費削減のためにAirbnb経由でキッチン付きのアパートメントを借り、大半の食事を自炊しました。パリでは、アパートメントの近くに日本の食材を専門に扱っているスーパー「kioko」(https://www.kioko.fr/fr/)があり、ここを利用することで日本にいるときと変わらない食事をすることができました。

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海外旅行の良い点は、飛行機で移動中の時間はネット環境のないオフライン状態になり、この時間を使って集中して作業ができることだと思っています(今年から国際線も無料WIFIが使えるようになるそうですが)。私は、飛行機などでの移動中にあまり寝れないたちで、機内の照明が暗くなって周りが寝静まっているときも一人黙々と何かしらの作業をしています。これが意外に集中できて非常に充実した時間を過ごすことができるので、海外旅行の楽しみの一つになっています。