個人的な話

本を出版した感想

年の瀬になりました。今日は事務所に来て掃除をしています。普段は資料などが散乱している机の上を一気に片付けて、奇跡的に綺麗な状態に仕上げました。

今年は、新型コロナウィルスの流行で世間的に大変な1年でしたが、私個人としては、仕事以外の時間は、ほぼ本の出版準備のためだけに費やしたともいえる1年でした。

多くの方から温かい応援や協力をいただき、無事10月に出版することができました。お世話になった出版社は、かつて「特許翻訳の基礎と応用」というベストセラーを出した出版社です。

出版前に編集者さんと話していましたが、私の本は、ただでさえマニアックな感のある特許翻訳のなかでも、さらにマニアックな内容になっているため、ベストセラーの再来を狙うようなタイプの本ではないだろうと思っていました。

ただ、私の周辺の方々からは出版を望む声を多くいただき、私もこれまでに経験してきた特許翻訳実務を本にまとめると面白い本になるだろうと確信していました。

この思いが読者に伝わったのか、「【弁理士が選ぶ10冊】 知財「推し」本発掘隊 2021 結果発表! 」(https://toreru.jp/media/trademark/2342/)というところで私の本が好意的に紹介されたことを知り、とてもうれしく思っています。

今回、本の出版にあたり、編集者さんをはじめとした数人の別業界の方と知り合いました。それぞれのプロの仕事を目の当たりにすることができ、これがとても新鮮で、社会勉強になりました。

また、ここ数年ずっと進めていた本の出版計画をひとまず終えることができ、肩の荷が下りた気分です。これまでは、別のことをしていても、常に頭のどこかで 本のことを考えていました。計画を遂行したことにより次のステップに進む余裕ができたため、来年以降、また別の面白いと思うことをやっていきます。

特許翻訳本が出版されました

この1年近くのあいだ、本出版のために原稿の編集作業をしていました。そして、でき上がった本が9月30日に出版されました。

以前発行した「実践・米国式特許クレーム作成講座」という小冊子の内容がもとになっていますが、大幅に書き直しを行ったため、ほぼ別内容の本になっています。

タイトルも、新しく「特許翻訳者のための米国特許クレーム作成マニュアル」に変更しています。

基本的に特許翻訳に関する本のため、「特許翻訳者のための」となっていますが、特許翻訳者以外の方にも役に立つ内容になるよう心がけながら書きました。

特に、企業や特許事務所などで外国特許出願を担当している方などにも参考になる情報が含まれているのではないかと思っています。実際、知り合いであるメーカーで知財業務を一人でしている方がおられ、ときどき意見交換などをさせていただいているのですが、この方を読者の一人として念頭に置きながら原稿を書きました。

著者あるあるだと思いますが、書店で実際にどのように売られているのか気になり、自宅からも職場からもそんなに近くない書店にわざわざ見に行ってきました。

マニアックな本のため、知財コーナーか翻訳コーナーの隅っこにひっそりと1冊置かれているのだろうと思っていましたが、意外にも面出しされており、また数の減りも早いようで、驚きました。

書籍は、出版がゴールではなく、出版してからが勝負だと言われています。本を題材にした活動をこれから地道に続けていこうと思っています。

サッカーワールドカップについて

サッカーワールドカップ(WC)が今月開幕します。サッカーファンとしては、この4年に1回のビッグイベントを非常に楽しみにしています。毎回のことですが、日本代表の試合日程を、スケジュール帳として使っているグーグルカレンダーに既に書き込んであります。日本代表は、先日の残念な試合内容に批判が集まっていますが、これまでの日本代表の歴史のなかで、WC直前に批判が多かったからといってWC本番でうまくいかなかったかと言えば必ずしもそうではなく、逆に批判が少なかったからといってWC本番でうまくいったかと言えば必ずしもそうではないと思います。なので、一サッカーファンとしては、WC本番を楽しみに待ち、本番当日には試合を一生懸命見るしかないと思います。また、以前、たまに行くバーのサッカー好きのマスターと話していて意見が一致したことがあります。それは、日本代表が試合で苦戦しているのを見ると、まるで物事が思うようにいかない自分自身を見ているような気分になるということです。日本代表の試合内容を批判することは、自分自身を批判するようなもので、そう思うと闇雲に批判する気にもなれず、日本代表を応援しつつ、自分たちも毎日粛々と頑張るしかないよね、と励まし合ったことがありました。

以下は何気なく読み始めたWCの関連記事ですが、参考になる英語表現が満載です。

A beginner's guide to the World Cup 2018

A beginner’s guide to the World Cup 2018

『ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”完全版』

BS1スペシャル『ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”完全版』という非常に面白い番組を観ました。今村核という刑事裁判を専門にしている弁護士を取り上げたドキュメンタリーです。刑事裁判は、99.9%が有罪判決になると言われており、また弁護士にとって刑事裁判は儲からない仕事だそうで、多くの弁護士は引き受けたがらないということです。そんななか、この今村弁護士は刑事裁判でこれまでに14件もの無罪判決を勝ち取ったという凄い方です。番組では、いくつかの事例を再現していますが、法廷ドラマを観ているようで非常に面白く、しかもこれが実話ということでドラマよりもリアルさが増しています。特に、今村弁護士が科学的で緻密な検証を重ねた結果、裁判官が無罪を認めざるを得ない状況になってもなお、一審で有罪判決が下されたときは、司法の闇を感じました(二審で無罪)。そして何より、今村弁護士が裁判に取り組むときの執念を見て、ものごとを究めるとはこういうことを言うのかと思い知らされました。

Screenshot of www.nhk.or.jp

ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”

学生と語る

先日、私の出身大学の院生から、知財業界に興味があり、是非話を聞かせて欲しいので会いに行っていいかという内容のメールが届きました。突然のことで驚きましたが、学生に少しでも役に立つ話ができればと思い、お会いすることにしました。また、面識のない人間にいきなり連絡をして会いに来るという行動力にも感心しました。実際に会って話してみると、将来の明確なビジョンをもった非常にしっかりとした学生さんだということが分かりました。4月からメーカーに技術者として勤務することが決まっており、将来は知財に携わりたいとのことで、既に弁理士試験の勉強を始めていました。また、お互いの学部が同じということが分かって話が盛り上がり、居酒屋に場所を変えて3時間ぐらい語り合いました。私はメーカーに勤めたこともなければ弁理士資格ももっていないので、大したアドバイスをすることはできませんでしたが、別れ際に「就職前にお話しを聞けてよかったです」と話していたので、少しは役に立てたかなと思います。知財業界は狭い世界なので、またいつか会う日が来ると思います。そのときが楽しみです。

博多出張

お世話になっているメーカーの知財部の方にお会いするために、博多に行ってきました。この方は、マイナーな大学出身の私にとって、社会に出てから知り合った数少ない同じ大学のOBで、それが縁で仲良くしていただいています。博多ならではの美味しい魚料理をいただきながら、メーカーの側から見た知財の話を聞くことができました。こういった話は、普段翻訳をしているだけでは知ることができないため、とても有意義な時間を過ごすことができました。

それにしても、博多に行く度に思うことは、福岡空港と博多中心部の距離が驚くほど近く、飛行機を利用する人にとっては非常に便利だということです。福岡空港から地下鉄を利用すると、JR博多駅まで15分程度で行くことができます。羽田空港や大阪伊丹空港の場合、電車やバスで30分程度かかり、成田空港や関西国際空港になると1時間程度かかるので、15分というのは驚くべき時間の短さです。これは、福岡へは新幹線ではなく飛行機を利用する動機になり、私はいつも飛行機を利用しています。食べ物は美味しい、いい話は聞ける、空港が近く時間を有効利用できる。最高の博多出張でした。