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名を捨てて実を取る

以前の記事で、
特許翻訳を仕事にして
生活できるようになるためには、

英検1級もTOEIC900点以上も必要ない
ということを書きました。

『特許翻訳に英検1級もTOEIC900点以上も必要ない』
http://beikokupat.com/blog/?p=53

英検1級を取ろうとする人は、
1級用の問題対策を数ヶ月の間
集中的に行なうと思います。

しかし、
一度1級合格してしまうと、
達成感に浸ってしまって、
もう英語を勉強・練習しなくなる人がいます。

1級合格後、
英語力が格段に落ちた人を
たくさん知っています。

英検1級は、
定期的に試験を受け直して
更新するような資格では
なかったと思います。

なので、
一度合格すると、
一生英検1級という称号を
持つことができます。

しかし、
上記のように
英語力が合格時から右肩下がりになり、
本当に称号だけになっている人が
たくさんいます。

そもそも、
http://beikokupat.com/blog/?p=53
でも述べたように、
英検1級を取ったからといって
英語が上手くなるわけではありません。

これから特許翻訳を目指す人は、
資格マニアになるのは辞めるべきだと思います。

「特許翻訳を仕事にする」
ことの目的は、

  • 特許翻訳が上手くなり、
  • 引き合いが多くなり、
  • 収入が上がり、
  • 家族や大切な人を養うことができ、
  • 貯金や資産運用ができ、
  • 好きなものが買え、
  • 好きなところへ旅行に行けたりする

ことではないかと思います。

このために、
英検1級などの資格を
まず目指すことは遠回りだと思っています。

ダメ翻訳回避の3原則

私は米国特許事務所時代に
次の業務を経験しました。

・明細書翻訳を米国出願用の英文明細書に書き換えること、
・オフィスアクションで拒絶されたクレーム、特に第112条(b)拒絶で意味不明と言われたクレームを書き直すこと

これらの業務を通して、
非常にたくさんのダメ翻訳に
目を通してきました。

そして、
ダメ翻訳にしないために大切なことは、
次の点に集約されるのではないかと思い至りました。

1.原文の内容を正確に理解して、
2.特許の権利範囲が狭くならないように注意しながら、
3.原文を、日本語が読めない人が容易に理解できる英語にする。
1~3のような翻訳にするための
具体的な方法を、会社のHPで解説しています。

『高品質「7つのC」』
http://goo.gl/S8TpYl

具体的に解説はしているものの、
1~3とも一朝一夕には
身につかないスキルだと思います。

特に、私も含めて、
3で苦労する人が多いのではないでしょうか。

3は、英文ライティングのスキルです。

「日本語が読めない人が容易に理解できる英語」
とは、

日本人は原文と英訳とを
見比べることができますが、

日本語が読めない
圧倒的多数の世界の人たちは、
英訳だけを読みます。

そんな人達が容易に理解できる
ような英訳にするという意味です。

しかも、特許翻訳の場合は、
1と2を消化した上で
(1と2の制約の中で)
上記のような英訳をする必要があります。

改めて、
特許翻訳はハードルの高い職種だと思います。

しかし、
英文ライティングのスキルは
コツコツと練習すれば必ず身につくと
思っています。

今後、練習方法をご紹介しています。