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『特許英訳トライアル対策』開講のお知らせ

特許翻訳講座『特許英訳トライアル対策』のお知らせです。

フェローアカデミーさんから、
特許翻訳の初心者の方向けのトライアル対策講座を
開いて欲しいというご依頼をいただきました。

今まで何度かセミナーを開いたことがありますが、
トライアル対策という切り口でのセミナーはしたことがなく、
非常に面白そうだったためお引き受けしました。

今、講座の準備をしているところですが、
準備しながら分かってきたことは、
トライアル対策は、トライアル合格後も安定して仕事を受注する
翻訳者になるための対策でもあるということです。

したがって、
『特許英訳トライアル対策』となってはいますが、
翻訳会社が考える売れる翻訳者とはどんな人かを
知りたいと思っている方にもお勧めできます。

今回特に重点的に取り組みたいと思っているのが、
コメントの書き方です。

私は、多くの特許翻訳者のコメントは書き方が
雑で分かりにくいという印象をもっています。

また、原文の間違いに対して「誤記」という
相手にとって印象の良くない言葉を使っている人が
多いのも気になっています。

翻訳業はサービス業だ。
サービス業にはおもてなしの心が必要だ。
だから、翻訳業にはおもてなしの心が必要だ。
と私は考えています。

コメントの書き方については
『実践・米国式特許クレーム作成講座』
http://beikokupat.com/usclaim_drafting/
でも徹底的に解説していますが、
今回改めて詳しく解説する予定です。

また、講座の後半では特許明細書の一部を
実際に英訳する課題にも取り組みます。
このような実践的な内容も盛り込み、
トライアルだけでなく、日々の特許翻訳の仕事でも役に立つ
講座にしたいと思っています。

講座名:特許英訳トライアル対策
場所:フェローアカデミー(東京都港区赤坂8-5-6)
日時:2016年3/23、4/6、20、5/11、25(隔週 水曜・全5回)、19:00~20:40(各100分)
受講料:
一般:45,360円(税込)
マイページユーザー/アメリア会員:42,360円(税込)

詳しくは、フェローアカデミーの募集ページをご覧ください。
http://www.fellow-academy.com/fellow/pages/school/short/SPJO.jsp?boshuu

役に立つ講座にしたい

縁あって社外の方から講師の
ご依頼をいただきました。

特許翻訳についての講座ですが、
これまでやったことのない新鮮な切り口での講座で、
私自身非常に愉しみにしています。

私はこれまで受講者として
特許翻訳に関する様々な講座やセミナーに
参加してきましたが、
役に立ったものとそうでないものがありました。

今回講師として行う講座は、
受講する方にとって有意義になるよう
今内容を練っているところです。

以前、駆け出しだった頃に
受講したある講座では、
自分のレベルよりもはるかに高いレベルの内容を扱っていて、
毎回劣等感を味わい、
参加するのが苦痛だったのを覚えています。

このような受講者と講座内容の
レベルの乖離がないように、
事前に受講者のバックグラウンドを
しっかり把握して準備を進めたいと思っています。

特許翻訳者がもっておくべき英語力

特許翻訳の仕事に携わっていると、
自分の英文法の知識にあいまいな部分が
あることに気づくことがよくあります。

曖昧な部分をなくして確かな知識にするために
私は英文法書を常にパソコンの横に置いています。

私が愛用している英文法書が
表現のための実践ロイヤル英文法(例文暗記CD付き)

という本です。

タイトルが示す通り、
「表現」つまり英作文や英会話のための
英文法に特化しており、
実践的な内容になっています。

実践的ということは
実際の仕事に使えることが多いということで、
非常に便利な本を見つけたと思っており、

私は自分のセミナーでこの本を推薦したり
メール講座で解説を頻繁に引用しています。

特許翻訳者の英語に関する知識は、
この本を一通り理解した程度で
十分だと思っています。

つまり、特許翻訳者は、
読み手に違和感や誤解を与えない程度の
英文法の知識をもっておくべきであり、
その程度の知識をこの本で得ることができると
この本を使ってきた経験から感じています。

といっても、
解説部分が500ページ程度あり、
全部理解するとかなりの英語博士になれます。

serving asの注意点

ManualKaiteiBan

米国出願用特許翻訳・重要ポイント解説
の配信を開始してから4ヶ月程経ち、
これまでに約2000人の方に
購読いただきました。

一番反響が大きかったのが、
第8回
『みんな関係代名詞がおかしい!』で、
関係代名詞の本当の使い方が分かった
というご感想をたくさんいただきました。

また、この回では同じ質問を
非常に多くの方から
いただきました。

今回はこの質問に回答したいと
思います。

第8回で、
「装置Aは、検出素子としてのセンサ1を備えている。」
を、当社では関係代名詞を使わずに
次のように表現している
と説明しました。

The device A includes a sensor 1. The sensor 1 is a detecting element.

いただいた質問は、
これを次のようにしてはどうか、
というものです。

The device A includes a sensor 1 serving as a detecting element.

私は、この英文は関係代名詞を
不適切に使用した次のような英文と同じで、
不適切な英文だと考えています。

The device A includes a sensor 1 that serves as a detecting element.

「sensor 1 serving as」も
「sensor 1 that serves as」と同様に
sensor 1を「限定」しており、

「いろいろなsensor 1のうち、
detecting elementの機能をもつsensor 1」
「この明細書ではdetecting elementの機能を
もたないsensor 1もある」

といったニュアンスになっています。

sensorに参照番号「1」が
付くことによって、
固有名詞に近いものとなり、

sensor 1は絶対にdetecting element
である、つまり
「sensor 1 = detecting element」
になることがほとんどだと思います。

したがって、少なくとも次のように
コンマを使った「非限定の同格」に
すべきだと考えます。

The device A includes a sensor 1, serving as a detecting element.
The device A includes a sensor 1, which serves as a detecting element.

「非限定の同格」については、
実践・米国式特許クレーム作成講座
で徹底的に解説しています。

sensorに参照番号が
付かない場合は、
次のように限定用法で
表現することができます。

The device A includes a sensor serving as a detecting element.
The device A includes a sensor that serves as a detecting element.

この場合、
sensorの後ろにコンマがない
ことによって、

「世の中にいろいろあるsensorのうち、
detecting elementの機能をもつsensor」

といったニュアンスになり、
筋が通っており、納得できます。

このように、
非常によく目にする手法である
serving asは注意して使う必要があります。

また、冒頭の当社の例文のように、
当社ではできるだけ関係代名詞を使わない
表現を模索しています。

意外なリーダーシップ本

年末年始にかけて、
ずっと読みたいと思っていたこの本を
読みました。

The Godfather

昔からゴッドファーザー映画版の大ファンで、
パートI~IIIは何度も観ていましたが、
原作はまだ読んだことがなく、
年末年始はこの本に捧げようと決めており、
移動の新幹線の中で読破しました。

原作は映画のパートIとほぼ同じ内容に
なっており、
パートIIでロバート・デ・ニーロが演じた
回想シーンなどは出てきません。

映画パートIが原作に忠実に作られて
いたんだということが分かりました。

「馬の首」事件や5大ファミリーの会合など、
映画で観てきた名シーンを
改めて活字で読むのは感慨深いものがあります。

そして、
マイケル・コルレオーネが
敵対するマフィアのボスと警察官を
狙撃するシーンは映画と同様
本当にハラハラします。

原作を読んで一番の発見だったのは、
この本はドン・コルレオーネから学ぶ
リーダーシップ本でもあるということです。

組織をうまくまとめるために
どのように人を使い、
人の働きに対してどのように報えばいいかなど、
意外にも参考になることが多く書かれています。

また、
本を洋書で読むことのメリットでもありますが、
特許翻訳で使えそうな英語表現を
今回も見つけました。

映画パートIの終盤シーンで、
マイケル・コルレオーネの部下(Neri)が
警察官に扮装してバルジーニという
敵対するマフィアのボスを銃で撃つ
シーンがあります。

ここで、
警察官扮するNeriが警察手帳を
お尻のポケットにしまい、
その手で腰に付けた銃を取る
という微妙な動きが次のように
描かれています。

Then he (Neri) put his summons book in his hip pocket and with the forward motion of his hand drew the .38 Special.

“with the forward motion of”
は特許翻訳で実際に使えそうな表現です。

使う機会を狙っています。

今年も、日々の勉強と実践と検証を怠らない

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

今年も、
特許翻訳・米国特許制度に関して
知らないことがあれば、

それはクライアントへの罪だと考え、
日々の勉強と実践と検証を怠らない
日常を過ごしていきます。

こういう考えを持てる
日常を過ごしていることが、
「起業して仕事をしている人間」の
最低ラインだと改めて肝に銘じています。

 

さて、元日の今日は、
赤坂にある日枝神社に初詣に行った後、
いつも通りジムに行きました。

元日ぐらいはジムを休んでも
いいんじゃないかとも思いましたが、
自分で決めたルーティーンを
できるだけ守ろうと思い直しました。

朝5時〜6時半ぐらいまで
ジムにいましたが、
私以外に誰も来る人はおらず、
貸し切り状態でのトレーニング初め
となりました。

IMG_2997

この後は少し仕事をした後、
毎年行っている京都の神社への
初詣に出発します。