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講座がキャンセル待ちとなりました

フェローアカデミーにて私が講師を務める
『特許英訳トライアル対策』が
おかげさまで満員・キャンセル待ちとなりました。
http://www.fellow-academy.com/fellow/pages/school/short/SPJO.jsp?boshuu

平日夜の開催のため、
受講者の多くは仕事が終わった後の受講になり、
気力・体力ともハードだと思います。

講座では、そんな受講者の方々の翻訳者としてのキャリアを通じて
役に立つようなことをお伝えしたいと思っています。

講座を通して一番言いたいことは、
私たち翻訳者にとって
「自分から積極的に責任をとりにいく」
という姿勢が大切だということです。

この考え方をもとに私が実践している翻訳の仕方や
コメントの書き方をすべてお伝えしたいと思っています。

「~から・・・まで」の訳し方

今回は、
「~から・・・まで」や「~から・・・に至る」
といった表現の英訳についてご紹介します。

これらを英訳する際注意していることは、
これらが暗示している始点と終点の
ニュアンスを訳出すべきかどうかということです。

つまり、
「AからBまで」という表現は、
これを書いた人の目が勝手にAからBへ動き、
その勝手な動きをそのまま主観的な文章に
してしまっている可能性があるため、
英訳の際は注意しています。

例えば、
「AからBまでの距離」では
距離は「AからBまで」だけでなく、
「BからAまで」でもよいことから、

始点と終点は関係なく、
単に「AとBとの間の距離」という2点間の距離として
the distance between A and B.
と英訳しています。

一方、
始点と終点のニュアンスを訳出すべき場合として、
動きを伴う文脈における「AからBまで」があります。

「ものをAからBまで移動する」
Move an object from A to B.

ここではfromとtoを使って始点と終点の
ニュアンスを出していますが、

ここでもbetweenを使って
Move an object between A and B.
とした方が特許的に広いため、
クレームではbetweenが使えないか検討する
ことになると思います。

なお、距離は符号Dとともに使用されることがあります。

実施形態において、
「AとBとの間の距離D」の距離Dが初出の場合、
a distance D between A and B.
とする例をよく見ますが、
当社では次のように英訳しています。

the distance, D, between A and B.

このようにDをコンマで囲み、
2回目以降はコンマをとってthe distance D
としています。

なお、
『米国出願用特許翻訳・重要ポイント解説』
http://beikokupat.com/email_seminar/
の第5回目で説明しているように、
Dはイタリック体にしています。

図面を参照しやすくするための工夫

特許明細書には多くの場合
図面が添付されています。

当然のことですが、
図面が添付されている明細書を翻訳する際、
必ず図面を参照しながら翻訳
にあたる必要があります。

例えば、原文の「図5に示すように、」を訳す際、
ただ”as illustrated in FIG. 5,”と訳すだけではなく、
実際に図5を目で確認しながらその先の原文を読み進め、
説明されている構造などを理解しながら翻訳します。

このように、
原文と図面とを突き合わせながら
翻訳することで原文の理解が深まり、
より良い翻訳に繋がります。

ここで障壁になってくるのが、
該当する図面を見るという行為が
意外と容易ではない(面倒くさい)
ということです。

例えば、
図面をすべてプリントアウトして
ホッチキスで1つにまとめ、
1枚ずつめくりながら該当する図面を
探すという一般的な確認方法があります。

この「めくる」という作業が
翻訳者にとってなかなかの重労働
になることがあります。

あるいは、
データ化された図面上でスクロールなどを
しながら該当する図面までたどり着くという
方法もあります。

この場合、スクロールという手の動きが
意外と負担になることがあります。

また、明細書によっては複数の図面を
一度に見ないと理解しづらいこともあります。

これらの負担をなくすために、
私の会社ではスタッフ一人一人が
1~2枚のホワイトボードを専有し、
翻訳中の図面をプリントアウトして
ホワイトボードにすべて貼るようにしています。

その様子を写した写真がこれです。

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こうすることによって、
頭を動かすという非常に簡単な作業で
該当する図面を確認することができます。

この方法、社内でとても好評ですので
是非お試しください。

クライアント数を増やすよりも今のクライアントからの依頼を増やす

先日、
クライアント企業の知財部長が
当社を訪問してくださいました。

知財部長直々の訪問ということで、
私の会社の評価結果などを
知らされるだろうと身構えていましたが、
大変嬉しい評価をいただきました。

私の会社に明細書の英訳を依頼するようになってから
アメリカでの審査が通りやすくなり、
RCEをしなくなったので、
今後ほとんどの明細書翻訳を当社に依頼してくださる
とのことでした。

クライアントにこのように言っていただくのが
経営する私にとって一番嬉しいことです。

当社はクライアント数を増やすよりも
今お付き合いいただいているクライアントからの
依頼数を増やしたいという方針で活動しているため、
努力が実った瞬間でもありました。

クライアントからの期待を受けプレッシャーを感じもしますが、
限界を超える努力をして期待を大きく上回るつもりです。

フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション

私は建築を観るのが大好きで、
時間を見つけてはよく建築を見に出かけています。

いい建築を見ると、建築家の創造力と
実際に施工した人たちの技術力に感心し、
なぜかモチベーションが上がります。

先日、
世界的に有名な建築設計事務所である
フォスター+パートナーズの展覧会を観に
六本木ヒルズのスカイギャラリーへ行ってきました。

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フォスター+パートナーズによる
最も有名な建築作品の一つが、
ロンドンにあるスイス・リ本社ビルではないでしょうか。

ロンドンに行ったことがある方なら
これを必ず目にしたことがあると思います。
http://allxa.web.fc2.com/a-map/uk/maryaxe/maryaxe01.html

展覧会では、
リ本社ビルやその他50の代表的なプロジェクトが
リアルな模型や図面、スケッチなどとともに紹介されており、
若干マニアックな内容になっていますが(笑)、
私は十分愉しんできました。

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私の本業は翻訳ですが、
こういう展覧会に来ると創造力を掻き立てられ、
もっと創造力をもって翻訳していこうという気になります。

余談ですが、
六本木ヒルズのスカイギャラリーから
赤坂方面を見下ろすと、
自分のオフィスが微かに見えるということが分かりました。

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