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起業すると本気度と面白さが格段に違う

2017-04-21 1.48.07

昨日の日経新聞に載っていた次の記事を興味深く読みました。

『三井物産が新制度 社内ベンチャー、社員本人が出資』
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO15514730Z10C17A4TJC000/

三井物産は従業員本人が出資する社内ベンチャー制度を導入する。社内でアイデアを募集、成長性や事業性を判断した上で本人と三井物産が出資して新会社を立ち上げる。2018年1月にも1社目を設立し、法務や財務面で支援をし、3年で軌道に乗せることをめざす。起業意欲のある従業員を活用しつつ、出資を義務付けて経営能力を持つ人材を育成する。

私がなぜ起業したのかについては過去に何度か書きましたが(例えば、http://beikokupat.com/blog/?p=1)、起業して一番の発見だったのは、勤め人として与えられた仕事をやっていた以前と、起業して自分で作り出した仕事をしている今とでは本気度と面白さが格段に違うということです。不安や問題はいろいろとありますが、それをはるかに上回る面白さが今はあります。私がサラリーマン時代に得た知識や経験は、今の仕事をする上で絶対に欠かせないものなので、サラリーマン時代は私にとってなくてはならない時期だったと言えます。しかし、起業してからの毎日の面白さを知ってしまった今、もう一度サラリーマンに戻れるかと問われると、余程興味をそそられる仕事内容でない限り、答えはNOです。

ある経営者が、会社経営はゲームに似ていると言っていました。サバイバルゲーム、あるいは売上げという数字を獲得するためのゲームに似ていると。起業して5年経った今、この言葉が何となく分かる気がします。スマホゲームにハマる人もいれば、私のように会社経営というゲームにどっぷりとハマる人もいると言えるかも知れません。但し後者の嗜好の場合、雇用を生んだり他人の仕事スキルを上げるといった社会的意義が前者よりもあると思います。

※全くの余談ですが、楽天証券のアカウントを作ると、日経の記事を無料で閲覧することができます。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/service/investment/nikkei.html

3D印刷の現在、将来、そして英語

3dprinting

3D印刷について調べようと思い、“3D PRINTING”(Christopher Barnatt著)という本を読んでみました。3D印刷は、私が学生のときには既に知られており、いずれあらゆるものをプリンタで作れる時代が来ると言われていました。当時は、プリンタから固形物が出てくるというような光景はとても想像できませんでしたが、“3D PRINTING”によると、それが現実になりつつあり、例えば、おもちゃ、金属製品、(半)木製製品、臓器(!)、食品(!)、家(!)といった、本当に「あらゆるもの」が3D印刷で作られ、実用化されようとしています。3D印刷というと、製品の原型を作るためのもの、あるいは製品を作る金型を作るためのもの、といった比較的構造の簡単なものしか作れないというイメージを持っていましたが、現在は、3Dプリンタの多様化と精度向上によって上記例のような最終製品そのものを作るのが主流になりつつあるそうです。

また、現在は産業用の比較的高額な3Dプリンタがマーケットの中心になっていますが、数年後には、$99(日本でいう9,800円)の個人用3Dプリンタがマーケットを席巻し、消費者は自分が欲しいものがあればそれを買うのではなく、スマホアプリを操作して3Dプリンタで作るようになるときがくるのもそう遠くはないだろうと著者は予測しています。これを読んで、非常に楽しみになったのと同時に、3Dプリンタの普及によって仕事を奪われる人も確実に出てくるに違いないと心配にもなりました。もう一つ気になったのは、最新鋭の3Dプリンタを製造しているのは世界中のベンチャー企業が多く、本書で紹介されている企業のなかに日本の企業がほとんど含まれていなかったことです。

3D PRINTING”は、このように3D印刷の現在と将来、そして技術内容を概観できるようになっています。また、洋書のため、3D印刷関連の英語の勉強にもなります。例えば、3D印刷(3D printing)は別名で“Additive Layer Manufacturing”と呼ばれており、additiveが3D印刷のキーワードになっているようです。これは、従来のものづくりが原材料を切削などによって量を減らすことで最終製品を作る、いわゆる引き算(subtractive)のものづくりなのに対して、3D印刷は、薄い層状の原材料を何層にも重ねていくことでゼロから最終製品を作る、いわゆる足し算(additive)のものづくりであることからきていると解説されています。その他にも、“3D print”という表現は、「~を3D印刷する」という他動詞としても、「3D印刷する」という自動詞としても使用されていることが分かりました。また、3D印刷で使われる原材料を表す“build material”、出来上がった製品を表す“printout”、3Dプリンタで製造できる最大サイズを表す“build volume”など、仕事でいつか使えそうな英語表現にアンダーラインと付箋をしておきました。

また、昨年開催したセミナーで話したことですが、下記のように“with”を効果的に使うことによって非常に英語らしい(理解されやすい)説明にすることができます。

To 3D print in colour, binder jetting sprays coloured inks as well as a binder solution onto each layer of powder. The technology is exactly the same as that used in traditional, 2D photo printers, with cyan, magenta, yellow and black inks applied in an appropriate combination. (p. 73)

ここでは、従来の2Dプリンタが行うカラー印刷の方法を“with”以下で説明しています。つまり、the technology used in traditional, 2D photo printersを“with”以下で言い換えており、“the technology used in traditional, 2D photo printers”=「“with”以下」となっています。このような「同格」の関係がある場合、必ず“with”の前に同格を表すコンマ「,」が必要です。

“with”については、『米国出願用特許翻訳・重要ポイント解説』(http://beikokupat.com/email_seminar/)でも解説しています。

私が会社でやっていること

ofc

先日、このブログを読んでくださっている方から、私は普段翻訳をしているのかと聞かれました。翻訳会社によっては、代表は会社のマネジメントのみを行い、翻訳はしないというところもあるため、このような質問をされたのだと思います。私の場合は、毎日3〜4時間ほど翻訳をしています。残りの時間は、他の翻訳者が翻訳した特許クレームを米国式に書き換える作業や、マンツーマンで行っている翻訳講座の受講者への指導、経理などの事務作業をしています。給与体系は他の翻訳者と同じで、行った翻訳の量に応じた給料を会社からもらっています。社長だけ高い給料を取ったり、個室を持ったり、掃除当番に含まれていないといった偉そうなことは嫌いで、あくまでも一翻訳者としての待遇にしてできる限りフェアにいきたいと思っています。

赤坂スペイン坂の桜

4月です。当社は新卒社員もおらず、また決算月も9月ということもあり、4月に特に思い入れのない活動をしていますが、近所に桜の名所がある今のオフィスに引っ越してきてからは、桜を至近距離で見ることができる機会が増え、4月が楽しみになっています。赤坂にあるスペイン大使館の前にスペイン坂と呼ばれる坂があり、この坂沿いの桜が満開になりつつあります。

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