0年 0月 の投稿一覧

学生と語る

先日、私の出身大学の院生から、知財業界に興味があり、是非話を聞かせて欲しいので会いに行っていいかという内容のメールが届きました。突然のことで驚きましたが、学生に少しでも役に立つ話ができればと思い、お会いすることにしました。また、面識のない人間にいきなり連絡をして会いに来るという行動力にも感心しました。実際に会って話してみると、将来の明確なビジョンをもった非常にしっかりとした学生さんだということが分かりました。4月からメーカーに技術者として勤務することが決まっており、将来は知財に携わりたいとのことで、既に弁理士試験の勉強を始めていました。また、お互いの学部が同じということが分かって話が盛り上がり、居酒屋に場所を変えて3時間ぐらい語り合いました。私はメーカーに勤めたこともなければ弁理士資格ももっていないので、大したアドバイスをすることはできませんでしたが、別れ際に「就職前にお話しを聞けてよかったです」と話していたので、少しは役に立てたかなと思います。知財業界は狭い世界なので、またいつか会う日が来ると思います。そのときが楽しみです。

海外在住の翻訳者について

当社には、時々、海外在住の方が外注翻訳者として応募してきてくださいます。当社は海外在住の翻訳者との取引実績は少なく、現在のところ、海外在住の翻訳協力者は1人しかいません。特に海外在住の方に厳しい条件を設けている訳ではないですが、当社では大部分の翻訳を社内で行っている上、国内に既に信頼できる外注翻訳者がいるため、海外在住の方に翻訳を依頼するのは、ごくたまに上記1人の方に依頼する機会があるというのが現状です。

一般的に、海外在住の翻訳者は、時差の問題ですぐに連絡が取りづらい、あるいは必要なときに直接会うことが難しいなどの問題があると思います。遠くに住んでいて「顔が見えづらい」翻訳者に、大切な翻訳案件を一任することへの不安というものもあるかも知れません。当社の場合、海外在住の方に翻訳を依頼するのは、こういったことが問題にならない場合や、その人に依頼することのメリットがこういった問題を上回る場合になると思います。例えば、現在当社がお世話になっている上記の翻訳協力者は、常に連絡がつきやすいように工夫してくれているため、国内の翻訳者とやり取りするのと変わりません。また、翻訳が非常に上手い上に、米国をはじめとした各国の特許制度の動向を常にアップデートする努力をしており、翻訳以上のものを提案してくれるというアドバンテージがあります。仮に私が海外でフリーランス翻訳者として活動するとしたら、この人のようにサービス精神旺盛なスタイルになると思います。

MPEPの法規範性、ファイナル

連載『米国特許法解説』を更新しました。

第6回:米国特許法の基本~MPEPの法規範性(その3)~

第6回:米国特許法の基本~MPEPの法規範性(その3)~

前々回と前回に続いて、今回もMPEPの法規範性について解説されています。いくつかの翻訳会社で講演を予定されている小野康英先生(Westerman Hattori Daniels & Adrian, LLP)が、来日準備などでお忙しいなか執筆して下さいました。MPEPの法規範性についてこれだけ詳しく書かれている日本語の記事はないと思います。特許翻訳者にとっては、仕事に直結するような内容ではないかも知れませんが(例えば『四則演算に関する特許英語表現』のような即効性のある記事とは違うかも知れませんが)、米国特許制度を理解する上で必要な知識として、当社では何度も読み返すことを業務の一環としています。

工場見学は面白い

お客様の会社に年度末の挨拶に行った際、工場を見学させていただきました。それまで図面やYouTubeなどでしか見たことがなかった製品を実際に見ることができて、今後の翻訳に役立つに違いない貴重な体験をすることができました。また、以前お客様に技術内容に関して口頭で説明してもらったとき、いまいちピンとこなかったことがあったのですが、工場で実物を見た途端、説明の意味がはっきりと分かりました。まさに百聞は一見に如かずです。

今回見せてもらった工場は、工場全体の進行状態を画面一つで確認することができる、スマートファクトリーになっていました。また、もちろんオートメーション化がかなり進んでいて人がまばらな上、工場全体がとてもクリーンで、製品の展示ルームと見間違えるような空間でした。「工場」というと雑然としたイメージをもっていましたが、現在の工場はまさにスマートなファクトリーになっていることが分かりました。

普段パソコンの前にへばりついている翻訳者にとって、たまには翻訳対象となっている実物を工場で見たり、現場の空気を感じたりすることは非常に仕事にプラスになると思いました。また、工場の中を見て回るのは単純に面白かったです。今回、一介の翻訳会社に対してこのような機会を与えてくれ、長時間工場を案内していただいたお客様に感謝です。

博多出張

お世話になっているメーカーの知財部の方にお会いするために、博多に行ってきました。この方は、マイナーな大学出身の私にとって、社会に出てから知り合った数少ない同じ大学のOBで、それが縁で仲良くしていただいています。博多ならではの美味しい魚料理をいただきながら、メーカーの側から見た知財の話を聞くことができました。こういった話は、普段翻訳をしているだけでは知ることができないため、とても有意義な時間を過ごすことができました。

それにしても、博多に行く度に思うことは、福岡空港と博多中心部の距離が驚くほど近く、飛行機を利用する人にとっては非常に便利だということです。福岡空港から地下鉄を利用すると、JR博多駅まで15分程度で行くことができます。羽田空港や大阪伊丹空港の場合、電車やバスで30分程度かかり、成田空港や関西国際空港になると1時間程度かかるので、15分というのは驚くべき時間の短さです。これは、福岡へは新幹線ではなく飛行機を利用する動機になり、私はいつも飛行機を利用しています。食べ物は美味しい、いい話は聞ける、空港が近く時間を有効利用できる。最高の博多出張でした。