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下町ロケット「ヤタガラス」(一部ネタバレあり)

『下町ロケット』の「ゴースト」に続く新作「ヤタガラス」を読みました。「ゴースト」が続編を期待させるような終わり方だったので、「ヤタガラス」が出ると知ったときは、やっぱりなと思い、発売日に買いました。

「ヤタガラス」を読んで、「ゴースト」で気になっていたことがすべて解消されました。「ゴースト」で伏線を散りばめて読者をモヤモヤさせ、「ヤタガラス」でスカッとさせるという仕組みになっていると思います。おそらく、今月から始まるテレビドラマの新シリーズの内容も、前半が「ゴースト」で、後半が「ヤタガラス」になるに違いありません。

「ヤタガラス」の中心テーマは、意外にも農業です。ヤタガラスとは、帝国重工が開発し、佃製作所がエンジンのバルブシステムを供給している宇宙ロケットの名前です。ヤタガラスで打ち上げた衛星を使って地上の農業用トラクターの位置を追跡し、人間がその位置をPC上で確認しながらトラクターを遠隔操作して無人の状態で農作業を行うというICT農業が今回のテーマです。

「ゴースト」「ヤタガラス」を読んで、農業トラクターのエンジンとトランスミッションの勉強になりました。また、特許を企業の活動を通して見ることができ、これも勉強になりました。「ゴースト」では、フィクションながら、新規性の世界公知により特許が無効になる例も見ることができます。

テレビドラマでは、また小説とは違った面白さがあると思います。特に、トランスミッション開発で非常に重要な役割を果たす天才エンジニアの役を有名芸人さんが演じるということで、今から見るのを楽しみにしています。

第7期の感想

先月は、当社の第7期 期末でした。3月が期末の会社が多いと思いますが、決算月は各会社が自由に決められるので、当社は諸事情により9月が期末になっています。毎年、期末のこの時期に過去一年間を振り返ることが多くなっています。

この一年でいちばん感じたことは、私も会社も、まだまだまだまだ実力と研究が足らないということです。この一年のクライアントとのやり取りや小野康英先生との交流を通して、本気でそう思い、かなり落ち込んだこともありました。

当社の実力は、一般的な特許翻訳者のレベルよりは上だと思います。しかし、実務で本当に通用するレベルには遠く及ばず、このレベルから見ると、当社と一般的な特許翻訳者とのレベルの違いは誤差でしかないのかも知れません。本当に通用するレベルとの(大)差を伸びしろと考えて、第8期もコツコツと頑張っていきます。