英文ライティングが上手くなる方法

英文ライティングが上手くなると言われている方法が
ありますのでご紹介します。

この方法では英英辞典を使います。
英英辞典を使って意味を調べている人は
多いと思いますが、

この方法は、意味を調べるのではなく、
自分で意味を英語で考える練習をする
というものです。

英英辞典には単語の次にその意味が
書いてありますが、
意味の部分を指などで隠して
見えないようにして、

単語の意味をまず英語で自分で考えます。
つまり、意味を説明する短い英語を自分で
ゼロから作っていきます。

そしてその後に英英辞典の意味の部分を見て
答え合わせをします。

まず自分で定義文を作り出してから
答え合わせをするというのが
非常に効果があると言われています。

個人的には本当に効果があったと思います。

この方法は、
以前私がある特許翻訳講座を受けた際に
講師だった弁理士の方に教えてもらいました。

教えてもらっただけでなく、受講者が
Collins English Dictionaryのポケット版
をプレゼントされるという粋な計らいを受けました。

「電車の中で携帯をいじるぐらいならこれを読め」
というお言葉とともに。

私はこういう嬉しい経験があったため
余計に一生懸命に取り組んだというのが
あるかもしれませんが、
興味のある方は是非お試しください。

忙しいことに感謝

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所用で香港に行ってきました。

仕事では相変わらず重要案件を担当し
(重要でない案件などないですが)、

毎週数人の特許翻訳者さんに
マンツーマンの翻訳指導を行い、

更に今週から特許翻訳講座も始まるため、
かなり忙しいなかでの渡航でしたが、
無事用事を済ませ帰ってきました。

こういう忙しさは全く苦になりません。
自分がやりたいと思って始めた仕事・会社なので
基本的に愉しんでいます。

また、自分が必要とされていることに
いつも感謝しています。

香港では、用事があるとき以外はほとんど外出せず、
ホテルの部屋で仕事をしていました。
いつも泊まるホテルはバスルームから香港の海や
中環(金融街)を見渡すことができるので、
仕事の合間に湯船に浸かって景色を愉しめます。

弾丸の香港出張でしたが、
ある意味リラックスできました。

ハウス・オブ・カード

私は普段テレビをあまり見ませんが、
久々にハマっているドラマがあります。

『ハウス・オブ・カード』という
ホワイトハウスが舞台の政治ドラマです。
http://house-of-cards.jp/

主演がケヴィン・スペイシー、ロビン・ライト、
監督がデヴィッド・フィンチャーという
映画のような豪華な顔ぶれになっています。

キャスト、スタッフが豪華なだけでなく、
悪役の主人公を中心としたストーリーが
非常にユニークで面白いと思います。

また、映像が奇麗でドラマ全体になんとも言えない
クールな雰囲気が漂っています。

デヴィッド・フィンチャーの
『ドラゴンタトゥーの女』という映画も
同じく独特の雰囲気のある好きな映画です。
https://youtu.be/b-gXYvWUa4w

『ハウス・オブ・カード』新シーズンが
Netflixで始まりました。

まだ観ていませんが、
Netflixは一気に全話観れてしまうので
仕事に支障が出ないように気をつけたいと思います。

シーズン1の第1話が無料で視聴できます。
http://house-of-cards.jp/movie.php

翻訳の質を上げる努力をする

現在、2つのメール講座を配信していますが、
真剣に読んで下さっている購読者の方が多く、
メール講座を始めて本当によかったと思っています。

今回は、購読している翻訳者の方から
非常によくいただく質問について
回答させていただきます。

よくいただく質問とは、
私がメール講座で説明していることは
原文の大幅な変更を伴うことが多く、
これがいくら良いプラクティスだとしても
クライアントは不安に思うのではないか、
というものです。

「大島さんは確かに正論を言っていますが、
訳文に原文と異なる部分があるということで
クライアントから問い合わせあるいは批判がくる
かもしれないことを考えるとメール講座の内容を
実際の仕事に使う自信がありません」

という質問を翻訳者さんから多くいただきます。

まずお断りしておきたいのは、
メール講座は翻訳者だけに向けて書いたものではない
ということです。

実際、購読者には翻訳者だけでなく、
企業の知財部や特許事務所の方も
非常に多くいらっしゃいます。

一方、質問をくださった翻訳者さんが仰ることも
たいへんよく理解でき、共感できます。

質問について、私は次のように考えています。
私が納品したものをクライアントが不安に思うのは
私がクライアントに信頼されていないからだ、と。

信頼していない人がやることを
受け入れ難いのは
誰でもそうだと思います。

特に、メール講座で説明している段落の移動などは
しっかりした翻訳がまだできていない翻訳者さんは
すべきではないと思います。

これはクライアントの立場になってみれば分かります。
翻訳の質が良くない上に段落を勝手に移動している翻訳というのは、
商品としてはめちゃくちゃではないでしょうか。

こういう翻訳をする人を意外とよく見かけます。

特許事務所で外国案件を手がけた経験があり、
外国のプラクティスには詳しいものの、
肝心の翻訳を見てみると、
翻訳の研究はお留守になっているように思われる
翻訳者さんなどです。

このような翻訳者さんは
謙虚に翻訳の研究も続けていかないと
次第に誰にも相手にされなくなります。

クライアントが翻訳者に求めているのは
外国のプラクティスに関する知識ではありません。
そんなことはクライアントの方が何倍もよく知っています。

クライアントが求めているのは
しっかりとした翻訳です。

しっかりとした翻訳を提供し続けて
信頼を得てから初めて、
段落を移動するなどの意見にも
耳を傾けてもらえるかもしれません。

したがって、私も含め翻訳者は、
まずは翻訳の質を高める努力をして、
クライアントの信頼を得ることが大切だと思います。

2年ほど前、私の会社では新規のクライアント
(機械メーカー)と取り引きを始めました。

上記のようにまずクライアントの信頼を得ることが
大切だと考え、いい翻訳を提供することに徹し、
プラクティス上の提案はコメントに詳しく記入しておきました。

しばらくしてからクライアントから高い評価をいただくようになり、
コメントに書いていた提案も取り入れてもらうようになりました。

そしてその後、
私の会社が翻訳するようになってから
米国でのRCE(継続審査請求)
の回数が劇的に減ったということで大変喜ばれ、
今年から出願用の翻訳をすべて私の会社が
担当することになりました。

このように、
翻訳者の本分はいい翻訳を提供することだ
ということを肝に銘じて日々精進しています。

こんな面白い小説がある!

今年はアメリカ大統領選挙の年です。

毎日大統領選のニュースを
興味深く見ていますが、
大統領候補の多くが影響を受けたと
公言している小説家がいます。

アイン・ランド(Ayn Rand)という
ロシア系アメリカ人の小説家です。
日本ではあまり知られていませんが、
アメリカでは結構有名だそうです。

私はこの人の小説が大好きです。
代表作としては、
『The Fountainhead』(邦題『水源』)と
『Atlas Shrugged』(邦題『肩をすくめるアトラス』)
の2作があります。

The Fountainhead

水源―The Fountainhead

Atlas Shrugged

肩をすくめるアトラス

私は特に『The Fountainhead』が好きです。
この小説を初めて読んだとき、
日本でほとんど知られていない小説で
こんなに面白い小説があったのか!
と思ったのを覚えています。

小説は一度読んでしまうと話の結末が分かるので
読み返すということはあまりありませんが、
『The Fountainhead』は何度読んでも引き込まれます。

ちょうどシェイクスピアの『ハムレット』が
何度読んでも面白いのに似ていると
感じています。

『The Fountainhead』は、
建築家のフランク・ロイド・ライトを
モデルにしていると言われており、

自分の理想とする建築を追及する建築家と
ビジネスに徹する建築家との対比が
物語の中心になっています。

そういう意味では山崎豊子の『白い巨塔』と
似ている部分があるかも知れません。

非常にボリュームがあり、
英語も決して簡単とは言えませんが、
読む度に発見があり、
ストーリー自体も面白く単純に愉しめる名作です。

講座がキャンセル待ちとなりました

フェローアカデミーにて私が講師を務める
『特許英訳トライアル対策』が
おかげさまで満員・キャンセル待ちとなりました。
http://www.fellow-academy.com/fellow/pages/school/short/SPJO.jsp?boshuu

平日夜の開催のため、
受講者の多くは仕事が終わった後の受講になり、
気力・体力ともハードだと思います。

講座では、そんな受講者の方々の翻訳者としてのキャリアを通じて
役に立つようなことをお伝えしたいと思っています。

講座を通して一番言いたいことは、
私たち翻訳者にとって
「自分から積極的に責任をとりにいく」
という姿勢が大切だということです。

この考え方をもとに私が実践している翻訳の仕方や
コメントの書き方をすべてお伝えしたいと思っています。

「~から・・・まで」の訳し方

今回は、
「~から・・・まで」や「~から・・・に至る」
といった表現の英訳についてご紹介します。

これらを英訳する際注意していることは、
これらが暗示している始点と終点の
ニュアンスを訳出すべきかどうかということです。

つまり、
「AからBまで」という表現は、
これを書いた人の目が勝手にAからBへ動き、
その勝手な動きをそのまま主観的な文章に
してしまっている可能性があるため、
英訳の際は注意しています。

例えば、
「AからBまでの距離」では
距離は「AからBまで」だけでなく、
「BからAまで」でもよいことから、

始点と終点は関係なく、
単に「AとBとの間の距離」という2点間の距離として
the distance between A and B.
と英訳しています。

一方、
始点と終点のニュアンスを訳出すべき場合として、
動きを伴う文脈における「AからBまで」があります。

「ものをAからBまで移動する」
Move an object from A to B.

ここではfromとtoを使って始点と終点の
ニュアンスを出していますが、

ここでもbetweenを使って
Move an object between A and B.
とした方が特許的に広いため、
クレームではbetweenが使えないか検討する
ことになると思います。

なお、距離は符号Dとともに使用されることがあります。

実施形態において、
「AとBとの間の距離D」の距離Dが初出の場合、
a distance D between A and B.
とする例をよく見ますが、
当社では次のように英訳しています。

the distance, D, between A and B.

このようにDをコンマで囲み、
2回目以降はコンマをとってthe distance D
としています。

なお、
『米国出願用特許翻訳・重要ポイント解説』
http://beikokupat.com/email_seminar/
の第5回目で説明しているように、
Dはイタリック体にしています。

図面を参照しやすくするための工夫

特許明細書には多くの場合
図面が添付されています。

当然のことですが、
図面が添付されている明細書を翻訳する際、
必ず図面を参照しながら翻訳
にあたる必要があります。

例えば、原文の「図5に示すように、」を訳す際、
ただ”as illustrated in FIG. 5,”と訳すだけではなく、
実際に図5を目で確認しながらその先の原文を読み進め、
説明されている構造などを理解しながら翻訳します。

このように、
原文と図面とを突き合わせながら
翻訳することで原文の理解が深まり、
より良い翻訳に繋がります。

ここで障壁になってくるのが、
該当する図面を見るという行為が
意外と容易ではない(面倒くさい)
ということです。

例えば、
図面をすべてプリントアウトして
ホッチキスで1つにまとめ、
1枚ずつめくりながら該当する図面を
探すという一般的な確認方法があります。

この「めくる」という作業が
翻訳者にとってなかなかの重労働
になることがあります。

あるいは、
データ化された図面上でスクロールなどを
しながら該当する図面までたどり着くという
方法もあります。

この場合、スクロールという手の動きが
意外と負担になることがあります。

また、明細書によっては複数の図面を
一度に見ないと理解しづらいこともあります。

これらの負担をなくすために、
私の会社ではスタッフ一人一人が
1~2枚のホワイトボードを専有し、
翻訳中の図面をプリントアウトして
ホワイトボードにすべて貼るようにしています。

その様子を写した写真がこれです。

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こうすることによって、
頭を動かすという非常に簡単な作業で
該当する図面を確認することができます。

この方法、社内でとても好評ですので
是非お試しください。

クライアント数を増やすよりも今のクライアントからの依頼を増やす

先日、
クライアント企業の知財部長が
当社を訪問してくださいました。

知財部長直々の訪問ということで、
私の会社の評価結果などを
知らされるだろうと身構えていましたが、
大変嬉しい評価をいただきました。

私の会社に明細書の英訳を依頼するようになってから
アメリカでの審査が通りやすくなり、
RCEをしなくなったので、
今後ほとんどの明細書翻訳を当社に依頼してくださる
とのことでした。

クライアントにこのように言っていただくのが
経営する私にとって一番嬉しいことです。

当社はクライアント数を増やすよりも
今お付き合いいただいているクライアントからの
依頼数を増やしたいという方針で活動しているため、
努力が実った瞬間でもありました。

クライアントからの期待を受けプレッシャーを感じもしますが、
限界を超える努力をして期待を大きく上回るつもりです。

フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション

私は建築を観るのが大好きで、
時間を見つけてはよく建築を見に出かけています。

いい建築を見ると、建築家の創造力と
実際に施工した人たちの技術力に感心し、
なぜかモチベーションが上がります。

先日、
世界的に有名な建築設計事務所である
フォスター+パートナーズの展覧会を観に
六本木ヒルズのスカイギャラリーへ行ってきました。

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フォスター+パートナーズによる
最も有名な建築作品の一つが、
ロンドンにあるスイス・リ本社ビルではないでしょうか。

ロンドンに行ったことがある方なら
これを必ず目にしたことがあると思います。
http://allxa.web.fc2.com/a-map/uk/maryaxe/maryaxe01.html

展覧会では、
リ本社ビルやその他50の代表的なプロジェクトが
リアルな模型や図面、スケッチなどとともに紹介されており、
若干マニアックな内容になっていますが(笑)、
私は十分愉しんできました。

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私の本業は翻訳ですが、
こういう展覧会に来ると創造力を掻き立てられ、
もっと創造力をもって翻訳していこうという気になります。

余談ですが、
六本木ヒルズのスカイギャラリーから
赤坂方面を見下ろすと、
自分のオフィスが微かに見えるということが分かりました。

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