『英語を使う』ために大事なのは基本

私は英語を使う機会が
多い方だと思います。

特許翻訳という仕事を通して
毎日英語を書いています。

また、
仕事やプライベートにかかわらず、
情報収集のときに英語を使っています。

ニュースなどの情報を得るときに、
英語の勉強も兼ねてできるだけ
英語の媒体から情報を得る
ようにしているからです。

具体的には、
英語のニュースサイトを見たり、
CS放送の英語番組を見たりして、
英語で情報を得ています。

さらに、
海外のお客さんと話したり、
海外旅行に行った時に
英語を話しています。

つまり、英語を

・書く
・読む
・聞く
・話す

ことをほぼ毎日しています。

「話す」はあまり上手くありませんが^^;
こうやって英語を使っていて思うのは、
基本が大事だということです。

基本とは、中学で習う英語のことです。
中学英語がしっかりしている人は、
書く、読む、聞く、話すという
英語の総合力がつきやすいと思います。

そして、
中学英語という土台の上に、
さらに上の高校英語を乗せて、
通訳や特許翻訳などの高度な英語に
対応できていくのだと思います。

私はいつも基本の大切さを
実感しているので、
定期的に中学英語を勉強し直して
ブラッシュアップするようにしています。

社会について敏感になる

会社を経営していると、
世の中のことが気になります。

小さな会社ではありますが、
いや、小さな会社だからこそ、
社会の動きに対して柔軟に対応・変化して
いく必要があると思っています。

そのためには、
まず世の中のことを知ることが必要で、
ニュースや新聞、書籍などを頻繁に
チェックしています。

最近気になるのは、
国の借金についてです。

現在、
国の借金は約1000兆円で、
国民1人あたり約800万円の
借金をしていることになるそうです。

しかし、
よくよく調べてみると、
国の借金約1000兆円は国が発行する
借用証明である国債によるもので、

国債のほとんどを日本国内の機関投資家、
つまり銀行、ゆうちょ、保険会社などが
購入しているようです。

そして、これら機関投資家はどこから
その資金を調達しているかというと、
もちろん国民の預金・掛け金からです。

つまり、国民は、
預金・掛け金などを通して国債という形で
国に約1000兆円も貸していることになります。

にもかかわらず、
「国民1人あたり約800万円の借金」
という表現は、
国民がさらに約800万円の借金を
負わされていると言っているように見えます。

「国民1人あたり約800万円の借金」
という言い方が果たして正しいのか、
疑問が湧いてきます。

そして、
国民の全資産は約1400兆円だそうです。

国民がこのまま国にお金を
貸し続けることができるのにも
限界があるということです。

私たち国民は、
浪費癖のある息子に
お金を貸し続けている親と
言えるかも知れません。

そして、
親が息子に貸せるのにも限界がある。

日本は今こんな状況かも知れません。

この状況にどう対応すべきか、
今真剣に考えています。

翻訳が上手いだけじゃダメ

私の会社では、
社内スタッフが翻訳することを
基本としています。

しかし、
仕事がオーバーフロー気味になることが
どうしてもあります。

そんなときは、
信頼できる外部翻訳者さんに翻訳を
依頼しています。

信頼できる外部翻訳者さんは
どういう人かというと、

『特許翻訳に資格は必要ない』
http://beikokupat.com/blog/?p=94
で述べたように

まず、翻訳が上手い人です。

そして、
翻訳が上手いだけではなく、
当社との相性がいい人
でもあります。

具体的には、
当社の方針に賛同又は理解を示し、
こちらからのお願いをきちんと
取り入れてくれる人
と言えます。

こんなことは当たり前だろう
と思われるかも知れませんが、

翻訳者の中には、
何年も続けてきた自分のやり方を
変えられない人が結構います。

中には、
間違ったやり方を何十年も
やってきて変えられず、
どの翻訳会社からも相手に
されなくなっている人もいます。

翻訳はサービス業であることを考えると、
これはかなりの不適格要素だと思います。

こちらからのお願いに
柔軟に対応してくれる人との
お付き合いが長くなっていく。

これはうちの会社に限ったことではなく、
どの翻訳会社もそうだと思います。

さらに、翻訳業界だけでなく、
どのサービス業にも当てはまる特性
ではないでしょうか。

信頼できる外部翻訳者さんの
特徴として更に次のことが挙げられます。

  • すぐに連絡がつくこと
  • 報告すべきことを報告してくれること

これらも、
特別無理なことではなく、
社会人として当たり前のこと
ではないでしょうか。

でも、
これができない翻訳者が多い。

うちの会社は特に
コミュニケーションを重視しているので、
いくら翻訳が上手くても、
連絡・報告のない翻訳者さんとは
疎遠になっていきます。

特許翻訳に資格は必要ない

前回の記事
『名を捨てて実を取る』
http://beikokupat.com/blog/?p=92
で、
特許翻訳をやっていくのに
英検1級は無駄だと言い切りました。

これは私自身の経験から実感していることです。

私の会社では、
外部翻訳者を常に募集しているので、
頻繁に応募がきます。

その際、
履歴書と一緒に自分で翻訳した
サンプルを送ってもらうようにしています。

そして、
最初、私は応募者の経歴や資格等は
ほとんど見ません。

まず、
応募者の翻訳だけを見て、
翻訳が上手いかどうかを判断する
ようにしています。

上手いと判断した人についてのみ、
トライアルを受けてもらっています。

この時初めて、
履歴書を見て経歴や資格などを
確認します。

したがって、
経歴や資格などによって
トライアルを受けてもらうかもらわないかの
判断が左右されることはほとんどありません。

つまり、
応募者の合否判定は、
・翻訳が上手いかどうか
で判断しています。

どんなに素晴らしい経歴や資格を
持っていても、
まず翻訳が上手くないと特許翻訳者として
仕事をお願いすることはできません。

逆に言うと、
素晴らしい経歴や資格を
持っていない人でも
翻訳が上手ければ
仕事をお願いする可能性があります。

これが特許翻訳という世界だと思います。

名を捨てて実を取る

以前の記事で、
特許翻訳を仕事にして
生活できるようになるためには、

英検1級もTOEIC900点以上も必要ない
ということを書きました。

『特許翻訳に英検1級もTOEIC900点以上も必要ない』
http://beikokupat.com/blog/?p=53

英検1級を取ろうとする人は、
1級用の問題対策を数ヶ月の間
集中的に行なうと思います。

しかし、
一度1級合格してしまうと、
達成感に浸ってしまって、
もう英語を勉強・練習しなくなる人がいます。

1級合格後、
英語力が格段に落ちた人を
たくさん知っています。

英検1級は、
定期的に試験を受け直して
更新するような資格では
なかったと思います。

なので、
一度合格すると、
一生英検1級という称号を
持つことができます。

しかし、
上記のように
英語力が合格時から右肩下がりになり、
本当に称号だけになっている人が
たくさんいます。

そもそも、
http://beikokupat.com/blog/?p=53
でも述べたように、
英検1級を取ったからといって
英語が上手くなるわけではありません。

これから特許翻訳を目指す人は、
資格マニアになるのは辞めるべきだと思います。

「特許翻訳を仕事にする」
ことの目的は、

  • 特許翻訳が上手くなり、
  • 引き合いが多くなり、
  • 収入が上がり、
  • 家族や大切な人を養うことができ、
  • 貯金や資産運用ができ、
  • 好きなものが買え、
  • 好きなところへ旅行に行けたりする

ことではないかと思います。

このために、
英検1級などの資格を
まず目指すことは遠回りだと思っています。

ダメ翻訳回避の3原則

私は米国特許事務所時代に
次の業務を経験しました。

・明細書翻訳を米国出願用の英文明細書に書き換えること、
・オフィスアクションで拒絶されたクレーム、特に第112条(b)拒絶で意味不明と言われたクレームを書き直すこと

これらの業務を通して、
非常にたくさんのダメ翻訳に
目を通してきました。

そして、
ダメ翻訳にしないために大切なことは、
次の点に集約されるのではないかと思い至りました。

1.原文の内容を正確に理解して、
2.特許の権利範囲が狭くならないように注意しながら、
3.原文を、日本語が読めない人が容易に理解できる英語にする。
1~3のような翻訳にするための
具体的な方法を、会社のHPで解説しています。

『高品質「7つのC」』
http://goo.gl/S8TpYl

具体的に解説はしているものの、
1~3とも一朝一夕には
身につかないスキルだと思います。

特に、私も含めて、
3で苦労する人が多いのではないでしょうか。

3は、英文ライティングのスキルです。

「日本語が読めない人が容易に理解できる英語」
とは、

日本人は原文と英訳とを
見比べることができますが、

日本語が読めない
圧倒的多数の世界の人たちは、
英訳だけを読みます。

そんな人達が容易に理解できる
ような英訳にするという意味です。

しかも、特許翻訳の場合は、
1と2を消化した上で
(1と2の制約の中で)
上記のような英訳をする必要があります。

改めて、
特許翻訳はハードルの高い職種だと思います。

しかし、
英文ライティングのスキルは
コツコツと練習すれば必ず身につくと
思っています。

今後、練習方法をご紹介しています。

ダメ翻訳の烙印、35 U.S.C.§112(b)

私が米国特許事務所で
働いていたとき、
担当していた業務は、
次の2点でした。

1.日本の基礎出願明細書の英語翻訳文を米国出願用の英文明細書に書き換えること。
2.米国特許商標庁(USPTO)に提出された英文明細書を読んだ審査官から送られてくる拒絶理由通知書(オフィスアクション)への応答書を書くこと。

1はリバイズと呼び、
http://beikokupat.com/blog/?p=86
で述べた通りですが、

実にたくさんのダメ翻訳を目にし、
それを米国式に、かつ読みやすく
修正する経験を積みました。

2のオフィスアクション対応は、
新規性、進歩性、記載不備など
の拒絶理由に対して、

クライアントからの指示をもとに
応答書を英語で書くという、
これまた貴重な経験をすることが
できました。

オフィスアクションには
いろいろな拒絶理由が記載されていますが、

翻訳者にとって一番関係が深いのが
米国特許法第112条(b)(http://goo.gl/c56Dx0)に
基づく拒絶です。

この拒絶は簡単に言うと、審査官が
『この翻訳は意味不明なので書き直してください』
と言っている拒絶です。

つまりこの拒絶は、
審査官からダメ翻訳の烙印を
押されたようなものです。

意味が分からない文章をもとに
新規性や進歩性を適正に判断できるのか
疑問が湧いてきます。

したがって、
112条(b)拒絶は重大な問題で、
担当した翻訳者は責任を感じるべき
だと思います。

そして、
この拒絶が非常に多かったのを
強烈に覚えています。

この拒絶に対応するにあたり、
よく日本語の原文を読みました。

すると、
原文自体が分かりにくかったり
意味が曖昧であることが多いのに
気づきました。

翻訳者は、
分からないことを分からないまま、
曖昧なところを曖昧なままにして
翻訳したのでしょう。

分かりにくい原文を
分かりやすい英語で表現する
能力が不足していたのかも知れません。

そして、
その後始末をするのが
当時の私の仕事でした。

審査官が理解できる翻訳とは
どういうものかを身をもって体験でき、
今の仕事にはなくてはならない経験でした。

ただ、
112条(b)拒絶の問題、
つまり多くの翻訳が下手だという
現実を痛感した経験でもありました。

これがきっかけになって、
いい翻訳を提供したいと思い始め、
独立へと繋がっていきました。

リバイズとは?

私は以前、
米国特許事務所で働いていました。

担当していた業務内容は、
日本企業の米国特許出願を
手助けすることです。

具体的には、
次の2点を担当していました。

1.日本の基礎出願明細書の英語翻訳文を米国出願用の英文明細書に書き換えること。
2.米国特許商標庁(USPTO)に提出された英文明細書を読んだ審査官から送られてくる拒絶理由通知書(オフィスアクション)への応答書を書くこと。

1は通称リバイズと呼ばれ、
多くの米国特許事務所が有料で
行なっているサービスです。

料金は、
1件あたり1000ドル程度で、
主に独立クレームと明細書の形式を
米国式に修正するものです。

作業時間は、
1件あたり3時間程度にするよう
指導されていました。

3時間以上かけると赤字になるから
ということでした。

米国の特許弁護士の報酬は、
時間給(タイムチャージ)が基本です。

特許弁護士の経験や能力にもよりますが、
だいたい1時間あたり400ドル程度
だったと思います。

リバイズは1件あたり1000ドル程度と
決められているため、

タイムチャージが400ドル/時間の
特許弁護士が3時間かけてリバイズをすると、
もらうべき報酬は1200ドルとなり、
この人は200ドル分タダ働きしたことになります。

つまり、
リバイズは特許弁護士にとって
「ペイできる」仕事ではないため、
私のような弁護士資格を持っていない
スタッフの担当となります。

しかし、
私がリバイズしても人件費が
かかるため、
上記のように3時間ルールがありました。

この3時間の間に集中して
英文明細書を仕上げる作業を
何百件とこなしました。

この経験が今の仕事に非常に
役に立っています。

基礎出願を単に英訳したものに
過ぎない翻訳文を、

いかにして米国で通用する明細書に
修正していくのかを叩き込まれたからです。

なお、
このリバイズはあくまでも
オプションのため、

基礎出願の翻訳文をリバイズなしで
そのまま米国出願するようにという
クライアントからの依頼もありました。

このような案件を
「Just file」(ただ出願する)
と呼んでいました。

Just fileの案件は、
リバイズされていないので、
全体が米国形式になっておらず、
クレームも米国式に修正されていないため、
拒絶される可能性が高いと思われます。

これは2の業務に繋がってきますが、
次回述べたいと思います。

特許翻訳での早い、安いというサービス

私の会社は、
特許分野の日英翻訳、
つまり日本語から英語への翻訳を
専門にしています。

日英翻訳を仕事にして
お金をもらっている以上、

英語ライティング力を
常に磨くことが
必要だと考えています。

ここで、
「必要だと考えています」
と書いたのは、

特に特許翻訳では、
日英翻訳で食べていくにあたって、
英語ライティング力を
常に磨く必要はない
という考え方もあるからです。

世の中には
いろいろなお客さんがいます。

品質の良いものを求める人がいる一方、
スピードと安さを重視する人もいます。

『全部で100ページある特許明細書を
3日で訳して欲しい。しかも安く。
その代わり、高い品質は求めない。』

このような依頼は、
うちの会社としては受けたくない
ものですが、
現に需要として存在します。

こんな需要にきちんと応えるのも、
1つの特許翻訳の商売の形かも知れません。

企業の大切な特許を守るために
非常に重要な役割を果たすのが
翻訳ですが、

他の商売と同様、
安さとスピードというサービスが
入り込む余地がないとは言えません。

この場合、
強い特許になるか、
世界に通用する英語か、
といった尺度は無視される
かもしれませんが。

ただ、
私の会社ではこのような方針は
採用していません。

お客さんが
海外で強い特許を取りたいと
考えたときに、

翻訳会社としてまずうちの会社が
思い浮かぶような、
そんな会社になるように、
英語ライティング力を磨く努力は
欠かしません。

但し、
安さとスピードという、
商売の基本とも言える方針も
考慮に入れて、

良いものを、
早く、
安く

提供できるよう
英語ライティング力と
同じぐらい努力する必要がある
と考えています。

「Schiphol」「Moet Et Chandon」の発音

オランダ・アムステルダムにある
スキポール空港に来ています。

パリからKLM航空を利用して帰国途中で、
KLM航空のハブ空港であるスキポール空港に
トランジットで滞在しています。

経路の案内が分かりやすく、
清潔で快適な空港という印象です。

それにしても、
「スキポール」はなかなかインパクトのある名前です。

Schipholと書きますが、
英語ではどう発音するのか知らなかったので、
調べてみたところ、

「スキポーゥ」と発音し、
「キ」にアクセントがあるようです。

下記で確認することができます。

このEmma SayingというYoutubeチャンネルは、
今さっき偶然見つけたんですが、
発音しにくい単語の実際の発音を
聞くことができる便利なチャンネルです。

スキポールの他にも、
シャンパンの「Moet Et Chandon」は
英語でこんなふうに発音します。

その他、NBA選手の名前も聞くことができます。

案外、うまく発音できないことが多い世界の国名も。

体の部位も聞けます。

コンピュータ関連語も。

トランジット待ちの時間に見るのに丁度いい、
なかなか便利なチャンネルを見つけました。

最後に、スキポール空港は、無料Wifiは速度が遅いのが難点です。