知的英語

私は、かつて米国特許事務所で働き、
今は翻訳という語学力を必要とする仕事をしていますが、
英語を流暢に話せるわけではありません。

でも、英語を流暢に話したいと思っていて、
常に練習しています。

英語を流暢に話したいと特に思うのは、
ネイティブ・スピーカーと英語で話した後です。

翻訳はパソコンと書類が相手なので、
仕事自体で英語を話すことはありませんが、
たまにネイティブの翻訳者や海外のお客さんと
英語で話す機会があります。

ネイティブと話した後、必ずといっていいほど
次のように後悔して自分の英会話力を嘆きます。

・言いたいことが言えなかった、
・不適切な表現を使ってしまった
(例:聞き返そうと思って思わず「Excuse me?」(何ですって?)と言ってしまった)、
・場が沈黙しそうになったときに自分から話題をふれなかった。

こういう経験をする度に、
ある程度の英語を話せるのが国際的な礼儀だと痛感します。

また、特に特許業界にいると、
英語で話す相手は知的レベルの高い人が多いため、
いわゆる「知的英語」の必要性も感じています。

知的英語は、英会話力+知識というのでしょうか。
個人的にすごく興味があり、
是非身につけたいと思っています。

英会話力+知識をどうやって身に付けることができるのか?

悩むところで、私も手探りでやっています。

英会話力アップのために今やっているのは、
『留学しないで「英語の頭」をつくる方法』
http://tinyurl.com/ltynh5q
という本で紹介されている練習方法です。

知識に関しては、アメリカの映画やドラマを
何回も何回も見て愉しみながら身に付けるようにしています。

今気に入っているのは、
『House of Cards』
http://www.imagica-bs.com/yabou/house_of_cards/
というケヴィン・スペイシー主演の政治ドラマです。

このDVDを買って(http://tinyurl.com/oys5anv)、
スクリプトを無料で手に入れて
http://www.springfieldspringfield.co.uk/episode_scripts.php?tv-show=house-of-cards-2013
愉しみながらアメリカの政治を学んでいます。

香港視察

経営者セミナーを受講するために
香港に行ってきました。

香港国際空港からMTRという地下鉄で
約25分のところにある香港島。

ここに中環(セントラル)という
アジア屈指の金融街があります。

中環のセミナールームで、
香港や世界各国で様々な事業をやっておられる
日本人経営者の講演を聴きました。

これからの日本経済の動向、
日本人経営者がめざすべき方向など、

日本から離れた環境におられる立場からの
新鮮な意見を聴くことができました。

翻訳者上がりの新米経営者としては、
他の経営者の話しを聴く機会を積極的に
とるようにしています。

昔から、
松下幸之助氏などの成功者の著書を
読むのが好きだったんですが、

現役の経営者の生の声を聴く機会は
あまりありませんでした。

聴いた話しをそのまま自分の仕事にも
活用できる訳ではありませんが、

経営者の語るマインドは
大いに参考になるものです。

セミナー場所が香港であってもどこであっても、
興味があったり、興味がなくても今の自分にとって
聴いておくべきと思ったセミナー・講演は、
時間の許す限り出かけるようにしています。

それにしても、
香港は日本にはない熱気・活気があって
面白い街です。

高層ビルなどの現代建築と
中国の歴史的な風情とが混ざり合って、

独特の雰囲気を醸し出している印象で、
個人的に好きな街の一つです。

訴訟に強い米国特許の取り方のノウハウ

「訴訟に強い米国特許の取り方のノウハウ」
というセミナーに参加してきました。

米国特許弁護士である山口洋一郎さんが
毎年行っておられるセミナーで、
ほぼ毎年参加しています。

米国特許実務の最新情報が聞ける
貴重な機会です。

10:00~17:00という長丁場ですが、
1年に1回、1日かけて米国特許を
勉強する日にしています。

  • 今回のテーマは、下記の通りでした。
  • AIA(America Invents Act2014)改正後の制度運用の最新状況、
  • パテント・トロール対策の最新動向、
  • 訴訟に強い米国特許権の取り方

今回も、内容が濃く多少消化不良な
ところもありましたが、
大満足なセミナーでした。
パテント・トロールの問題が
広く一般化していることを再認識しました。

大阪の中小企業の社長さんと思われる人が、
自社所有の米国特許をトロール会社に売却
しようと思うがどうか、という面白い?質問を
されていたのも興味深かったです。

山口弁護士が毎回言っておられることで、
印象深い言葉があります。
翻訳が悪くて理解しにくいものは、
審査官は無視するため、
いくら書面やインタビューで説明しても無駄だと。

これを今回も言っておられました。
これを聞く度、
翻訳会社としてもっと精進していこうと
決意を新たにしています。

いい特許翻訳とは?

私が特許翻訳の会社を立ち上げた理由の一つが、

いい特許翻訳を追求できる環境を作って、
賛同してくれるお客さんや翻訳仲間とともに
質の高い仕事をしていきたい

と思ったことです。

ここで、「いい翻訳」とは何でしょうか?
私は、「いい翻訳」を次のように定義しています。

・読みやすく、
・分かりやすい。

これだけです(笑)

もちろん、特許翻訳では、
これ以外にも特許の側面から
いろいろなことを考慮しなければならない
と思いますが、

特許翻訳であっても、
何よりもまず読みやすく分かりやすい翻訳をすることが
いい特許翻訳、そしていい特許へと繋がると思っています。

独立して会社を設立するにあたり、
この「読みやすく分かりやすい」をモットーにして、
これを対外的にアピールしていこうと考えました。

でも、ただ
「うちの翻訳は読みやすくて分かりやすいです!」
と宣伝しても、

元も子もないというか、
そんなの当たり前だろうと思われそうだったので、
どうやったら読みやすくて分かりやすい翻訳にすることができるか?
その方法を具体例に明文化しようと思い立ちました。

自分が普段、
読みやすくて分かりやすい翻訳をするために
どんなことを心がけているのか?

それを紙に書き出そうとしましたが、
言うは易しで、普段無意識にやっていることも多く、
具体的な言葉で表現するのはかなり大変な作業でした。

でも何とか考えを箇条書きにして、
さらにそれらをキーワードにしてまとめたら
面白いかも知れない、と思い、
箇条書きにしたものを「C」で始まる7つのキーワードに
落とし込みました。

  • Closest to the meaning intended by the original 「原文の意図を翻訳する」
  • Correct 「正確に」
  • Clear 「明確に」
  • Concise 「簡潔に」
  • Compliant 「法的要件を満たす」
  • Consistent 「矛盾なく」
  • Comment a lot 「コメント重視」

詳細は、ホームページの『高品質「7つのC」』
http://goo.gl/psCJTC
にある通りですが、

名著『The Elements of Style』
http://goo.gl/HsohRh
で掲げられている7つのC、
Clear、Correct、Concise
にかなり強い影響を受けています(笑)

こうやって翻訳ポリシーを明文化することによって、
自分の会社がどんな会社かを分かりやすく、詳しく、明確に伝えることが
できるようになったのはもちろん、

自分自身にとっても、
心がけるべきことを明確にすることができました。

また、「7つのC」を英語にすると「7 C’s」。
Seven Seas と同じ発音になるのも気に入っています。

いい特許翻訳がしたい!

私は、2012年に今の翻訳会社を立ち上げました。

立ち上げた理由は、

いい翻訳を追求できる環境を作って、
賛同してくれるお客さんや翻訳仲間とともに
質の高い仕事をしていきたいと思ったのと、

以前から、いつか社長になって会社を運営したいと
思っていたからです。

それまでは、
国内特許事務所→米国特許事務所→翻訳会社
に勤務して、約12年間サラリーマンを経験しました。

特許業界にいると、
いい翻訳と悪い翻訳、そしてネイティブの書く英文
を目にする機会がたくさんあります。

これを通して、
どうすればいい翻訳にすることができるのか
がだんだん分かってきました。

そして、こうやって得たノウハウを活かして、
「いい翻訳を提供する」という事業を
自分で始めたくなったんです。

独立しなくても、今いる会社でやればよかったじゃないか、
と思う人もいるかも知れません。

実際、そう言って忠告してくれた知人もいました。

もう既に特許の翻訳をやっている会社はたくさんあるのに、
なぜもう一つ作る必要があるのか?と。

でも、私は昔から独立心が強く、
自分で会社を作って運営したいという思いを
サラリーマン時代もずっと抱えていました。

これが、「いい翻訳をやりたいし、できる!」
という欲求・自信と結びついて、

独立したくてたまらなくなり、
遂に2012年3月にいまの会社を作りました。

それから約2年半経ちましたが、
会社を設立して本当によかったと実感しています。

設立当初の思い通り、
いい翻訳を追求・勉強できる環境ができ、
自分を成長させてくれる素晴らしいクライアントにも出会え、
志を同じくする仲間も集まってきているからです。

雇われのサラリーマンではこれを実現するのはなかなか
難しかったんじゃないかと思っています。

そして、
新参の翻訳会社に仕事を依頼してくれる
クライアントの勇気と柔軟性に
感謝と尊敬の念を抱かずにはいられません。

これからも、クライアントのために一生懸命考え、
より良い翻訳を提供していたいと思っています。