機能的クレーム表現1:United Carbon Co. v. Binney & Smith Co. (1942)


Supplementary Examination Guidelines for Determining Compliance with 35 U.S.C. §112 and for Treatment of Related Issues in Patent Applications” (Feb. 9, 2011)

United Carbon Co. v. Binney & Smith Co. (1942)

クレーム1(U.S.P No. 1,889,429):
Substantially pure carbon black in the form of commercially uniform, comparatively small, rounded, smooth aggregates having a spongy or porous interior.

背景の説明:
カーボンブラックの粒子は微細で飛散しやすく、取り扱いの際ダスト化しやすい。カーボンブラックは自動車用タイヤのバインダとして使用されることがある。上記クレームの発明は、カーボンブラックを凝縮させることによるダスト化の防止に関するものである。

分析:
裁判所は”spongy”と”porous”を機能的用語として分析し、これらを「凝縮させたカーボンブラックの密度及び気体含有量」と判断した。裁判所はまた、”Substantially pure”は”バインダがない”ことを表し、”commercially uniform”は購入者が求める均一性の度合いを意味し、”comparatively small”は比較となる基準がどこにもないためクレームに何ら意味を与えるものではないと判断した。「クレームは製品の機能についての説明が不明確である。」裁判所は、は”spongy”又は”porous”であることは凝縮されたカーボンブラックのもろさの改善に貢献はするが、もろさの正確な度合いは、カーボンブラック製品を実際に製造する工程において行われる性能テストによってのみ確認することができる」「法律の定めるクレームの特異性と明瞭性を満たすためには、クレームと先行技術との差異が明確であり、先行技術が将来の競合を見越して禁止している事項を明確に避けていることが必要である」と述べた。したがって、裁判所はクレームを不明確と判断した。

MPEP 2173.05(g)参照


カテゴリ: 日英知財研究

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