“means for”以外で§112¶6(§112(f))が適用される可能性のある用語 ~mechanism for moving~


“Supplementary Examination Guidelines for Determining Compliance with 35 U.S.C. §112 and for Treatment of Related Issues in Patent Applications” (Feb. 9, 2011)

II. EXAMPLES OF CLAIM TERMS OTHER THAN “MEANS FOR” THAT MAY INVOKE 35 U.S.C. § 112, ¶6

Welker Bearing Co., v. PHD, Inc. (Fed. Cir. 2008)

争点となった部分:

… at least one finger supported by said locating pin adjacent said distal end; said assembly characterized by a mechanism for moving said finger along a straight line into and out of said locating pin perpendicular to said axis A in response to said rectilinear movement of said locating pin.

United States Patents 6786478, 6913254

争点:

“mechanism for moving said”というクレーム限定は§112¶6が適用されるか?

分析:

このクレームにおいて、§112¶6の適用に直接的につながる表現である、“means for”は使用されていない。その代わりに、非構造的表現である“mechanism”が使用され、その前後に構造を表す修飾語はなく、“for moving”という機能的表現が続いている。また、それに続く“said finger”は、“mechanism”を修飾、定義するものではない。したがって、“means for”は使用されていないものの、“mechanism for moving said”は§112¶6を想起させるため、§112¶6に基いた扱いを受ける。

“mechanism”、“means”、“element”、“device”は、ミーンズ・プラス・ファンクションとしての扱いを回避するに足る十分な構造を表さない。本クレームの文脈における“mechanism for moving said”は、構造的な説明をほとんど行っておらず、“means for”の代用であると言える。したがって、当業者は、“mechanism for moving said”に対応する構造を知るために明細書を見る他ない。仮に、例えば“finger displacement mechanism”、“lateral projection/retraction mechanism”、“clamping finger actuator”などの構造的表現を使用していれば、§112¶6に基いた扱いを受けなかったかも知れない。

結論:

§112¶6が適用される。


カテゴリ: 日英知財研究

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