自然原則自体を超える


III.   DETAILED GUIDANCE FOR USING THE INQUIRIESの続き4

D.

INQUIRY 3: Practical Application and Preemption

Does the claim include additional elements/steps or a combination of elements/steps that integrate the natural principle into the claimed invention such that the natural principle is practically applied, and are sufficient to ensure that the claim amounts to significantly more than the natural principle itself? (Is it more than a law of nature plus the general instruction to simply “apply it”?)

A claim that focuses on use of a natural principle must also include additional elements or steps to show that the inventor has practically applied, or added something significant to, the natural principle itself. See Mayo, 101 USPQ2d at 1966. To show integration, the additional elements or steps must relate to the natural principle in a significant way to impose a meaningful limit on the claim scope. The analysis turns on whether the claim has added enough to show a practical application. See id. at 1968. In other words, the claim cannot cover the natural principle itself such that it is effectively standing alone. A bare statement of a naturally occurring correlation, albeit a newly discovered natural correlation or very narrowly confined correlation, would fail this inquiry. See id. at 1965, 1971.

D.

質問3:実際の適用および先取り的独占

自然原則をクレーム発明中に統合してその自然現象が実際に適用されるような追加の要素/ステップ又は要素/ステップの組み合わせであって、自然原則それ自体をクレームが十分に越えているということを十分に保障し得るような追加の要素/ステップ又は要素/ステップの組み合わせをクレームが含んでいるか?(自然の法則に一般的な指示を追加した単なる“それを適用する”という次元を超えているか?)

自然原則の使用に焦点を当てているクレームはまた、自然原則自体に対し何か重要なものをその発明が実際に適用または追加しているという内容を示す追加要素または追加ステップを含んでいる必要がある。Mayo, 101 USPQ2d at 1966を参照。統合を示すため、追加要素または追加ステップは、自然原則と十分に関連してクレームの範囲に意味のある限定を課している必要がある。次にこの分析は、クレームが実際の適用を十分に示しているか否かの判断に移る。同書物の1968を参照。つまり、クレームは自然原則それ自体をカバーすることはできず、実際に自然原則のみが存在するようなクレームにすることはできない。新たに発見した自然の相関関係や非常に狭い範囲での相関関係であっても、自然に生じる相関関係のみの記述は、この質問の要件を満たさない。同書物の1965, 1971を参照。

<ポイント>

・自然原則それ自体を越えていない内容は、特許法の保護対象とならない。例えば、特許法の保護対象でない「太陽光を用いた殺菌」とだけ記載したクレームに修正を加え、「太陽光を浴びせて、太陽光を用いた殺菌を行う殺菌方法」と補正しても、自然原則それ自体を越えていない・特許法の保護対象ではないと判断され得る。しかしこのクレームに、「海藻をシートの上に置き、太陽光を浴びせ、太陽光を用いた殺菌を行う殺菌海産物生産方法」というように記載した場合、自然原則それ自体を越えているとして特許法の保護対象となり得る。


カテゴリ: 日英知財研究

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