日英知財研究

全解決策をカバーしているのではないクレーム


2106 Patent Subject Matter Eligibility [R-9]の続き36

(c) The extent to which the claim would effectively cover all possible solutions to a particular problem; i.e., that the claim is a statement of the problem versus a description of a particular solution to the problem. See The Telephone Cases, 126 U.S. 1, 161-162 (1888) (discussing Tilghman v. Proctor, 102 U.S. 707 (1880)(“‘The claim of the patent [in Tilghman] is not for a mere principle.’ . . . In that case there was a problem. Find a way, if you can, to combine each atom of water with an atom of acid. If you can do that, then you can reach this important result of resolving the neutral fats into glycerine and acids. And Tilghman‘s solution of it was: Heat the water under such pressure that the water shall not pass into steam. This was his process; and he claimed, and the court justly allowed, great latitude in its application.”)).

(c)特定の問題に対してクレームが効果的にカバーしている全解決策の程度;つまり、クレームにおける問題の提起とその問題に対する特定の解決策の記載との程度。The Telephone Cases, 126 U.S. 1, 161-162 (1888)(Tilghman v. Proctor, 102 U.S. 707 (1880)について議論している。“‘[Tilghmanにおける]特許のクレームは単なる原理についてのものではない’…その場合、問題があった。可能であれば方法をみつけ、水の各原子を酸の原子と結合させる。それができた場合、中性脂肪をグリセリン及び酸に溶解させるという重要なこの結果に至ることができる。そして、それに対するTilghamの解決策は以下のようなものであった:水が蒸気にならないような圧力下で水を加熱する。これが彼の処理方法であり、本願の許容範囲として彼が主張したものであり、最高裁判所が正当に認めたものである”)を参照。

<ポイント>

・ 広いと思われるようなクレームであっても、特定の問題に対する全解決策をクレームに記載しているのではない場合には、特許法の保護対象と判断される場合がある。

・ Tilghamの解決策では“水の各原子を酸の原子と結合させる”が重要な原理のように思われるが、単に“水を加熱する”とクレームするのではなく、“水が蒸気にならないような圧力下で”と限定されており、全解決策をクレームがカバーしているわけではないと解釈され、特許法の保護対象と判断されるかもしれない。


コメントは受け付けていません。

PAGE TOP