書籍紹介:『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』

英語難易度: 2 out of 5 stars

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』という非常に有名な本があります。

原書は英語で書かれており、Built to Last: Successful Habits of Visionary Companiesというタイトルで、私(大島)は英語の勉強を兼ねてこちらの方を主に読んでいます。

会社を立ち上げるときに様々なビジネス本を読み漁りました。その中でも、この『ビジョナリー・カンパニー』に強烈な印象を受け、私の会社もビジョナリー・カンパニーのようにしたいと願い、そのために現在でもよく読み直しています。

ビジョナリー・カンパニーは、「先見の明のある会社」というようなイメージを持ちがちですが、こういった意味だけではなく、未来を見据えたしっかりとしたビジョンをもつことで時代を超えて超一流であり続ける会社のことをいう、とこの本では解説されています。

具体的には、この本には次の18社がビジョナリー・カンパニーとして紹介されています。

・3M
・アメリカン・エキスプレス
・ボーイング
・シティコープ
・フォード
・GE(General Electric Company)
・ヒューレット・パッカード
・IBM
・ジョンソン・アンド・ジョンソン
・マリオット
・メルク
・モトローラ
・ノードストローム
・プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)
・フィリップ・モリス
・ソニー
・ウォルマート
・ウォルト・ディズニー

これらのビジョナリー・カンパニーに共通する点として、次の点が挙げられています。

・ビジョンをもち、同業他社から尊敬される卓越した企業である。
・創業者は、素晴らしい商品アイデアで大ヒットを飛ばすことを重視しない。彼らにとってもっとも大切なのは、ビジョナリー・カンパニーになる「組織」を築くことである。
・経営者の多くが、カリスマとは程遠い、控えめで思慮深い人物である。
・基本理念を維持しながら、進歩を促している(これこそがビジョナリー・カンパニーに真髄である)
・基本理念を維持しながら進歩するため、次の5つのことを行っている。
  1.大胆な目標を持つ
2.カルトのような文化を持つ
3.大量のものを試して、うまくいったものを残す
4.生え抜きの経営陣を持つ
5.決して満足しない

本の中では、様々なデータが駆使され、これらの点がもたらす効果の証明が行われています。

カリスマは必要ない、ヒット商品よりも組織を作る、社員がカルト的に会社が好きだ、などなど、個人的に非常に共感し、真似したい点が多く、愛読書となっています。

また、原書は平易な英語で書かれており、英語表現の難しさに煩わされることなく、書かれている内容に集中することができます。

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