コラム特許翻訳:文章間のスペース,引用方法などについて


全角文字を使用しない

全角文字は日本語非対応のMS Word上などで文字化けする可能性があるため,英文明細書では一切使用しないことが推奨されます。MS Wordのチェック機能等を使用して,全角文字がないかチェックするなどの対策が必要です。

文章間のスペース

文章間のスペースは,1つまたは2つ設けるのが一般的です(1つの場合はピリオドの後にスペースキーを1回,2つの場合は2回押してから次の文章を始める)。スペース1つと2つの違いとしては,後者は読みやすくなる一方,ページ数が増えることなどがあります。当社は,読みやすさを優先して「スペース2つ」を採用しています。

スペース1つの例:

  Sentence spacing studies analyse the effects of sentence spacing techniques on the readability of text. The only direct scientific studies have been conducted by researchers from the University of Georgia, for on-screen text. There are currently no direct sentence spacing studies for printed text.※1

スペース2つの例:

  Sentence spacing studies analyse the effects of sentence spacing techniques on the readability of text.  The only direct scientific studies have been conducted by researchers from the University of Georgia, for on-screen text.  There are currently no direct sentence spacing studies for printed text.

なお,「スペース2つ」に似た言葉としてダブルスペースがありますが,ダブルスペースは行間のスペースのことを指すため(米国用英文明細書の書式参照),「スペース2つ」とダブルスペースは意味が異なります。

コーテーション・マークを使用した引用の方法

コーテーション・マークを使用して引用を行う際,米国では次のようにダブルコーテーション・マークを使用し,ピリオドをマーク内に収めるのが一般的です。

    The Office Action asserts that “the Y reference discloses all the limitations recited in Claim 1.”

この引用方法の場合,Office Actionにおいて審査官が書いた内容は,ピリオドも含む,つまり,上記引用文はOffice Actionにおいて本当にピリオドで終わっていることを示唆しています。もし,上記引用文が実際にはピリオドで終わっておらず,例えば “the Y reference discloses all the limitations recited in Claim 1, and . . .” のように文章が続いている場合,次のようにピリオドをマーク外に配置することにより,引用部分を厳密に示すことが推奨されます。

    The Office Action asserts that “the Y reference discloses all the limitations recited in Claim 1”.

※1 “Sentence spacing studies”. Wikipedia, the free encyclopedia. https://en.wikipedia.org/wiki/Sentence_spacing_studies

本コラムは、『特許翻訳者のための米国特許クレーム作成マニュアル』から一部を抜粋したものです。


カテゴリ: コラム特許翻訳

コメントは受け付けていません。

PAGE TOP