serving asの注意点


米国出願用特許翻訳・重要ポイント解説
はこれまでに2000人を超える方々に
ご購読いただきました。

一番反響が大きかったのが、
第8回
『みんな関係代名詞がおかしい!』で、
関係代名詞の本当の使い方が分かった
というご感想をたくさんいただきました。

また、この回では同じ質問を
非常に多くの方から
いただきました。

今回はこの質問に対する当社の考えをお伝えしたいと思います。

第8回で、
「装置Aは、検出素子としてのセンサ1を備えている。」
を、当社では関係代名詞を使わずに
次のように表現している
と説明しました。

The device A includes a sensor 1. The sensor 1 is a detecting element.

いただいた質問は、
これを次のようにしてはどうか、
というものです。

The device A includes a sensor 1 serving as a detecting element.

私は、この英文は関係代名詞を
不適切に使用した次のような英文と同じで、
不適切な英文だと考えています。

The device A includes a sensor 1 that serves as a detecting element.

「sensor 1 serving as」も
「sensor 1 that serves as」と同様に
sensor 1を「限定」しており、

「いろいろなsensor 1のうち、
detecting elementの機能をもつsensor 1」
「この明細書ではdetecting elementの機能を
もたないsensor 1もある」

といったニュアンスになっています。

sensorに参照番号「1」が
付くことによって、
固有名詞に近いものとなり、

sensor 1は絶対にdetecting element
である、つまり
「sensor 1 = detecting element」
になることがほとんどだと思います。

したがって、少なくとも次のように
コンマを使った「非限定の同格」に
すべきだと考えます。

The device A includes a sensor 1, serving as a detecting element.
The device A includes a sensor 1, which serves as a detecting element.

「非限定の同格」については、
実践・米国式特許クレーム作成講座
で徹底的に解説しています。

sensorに参照番号が
付かない場合は、
次のように限定用法で
表現することができます。

The device A includes a sensor serving as a detecting element.
The device A includes a sensor that serves as a detecting element.

この場合、
sensorの後ろにコンマがない
ことによって、

「世の中にいろいろあるsensorのうち、
detecting elementの機能をもつsensor」

といったニュアンスになり、
筋が通っており、納得できます。

このように、
非常によく目にする手法である
serving asは注意して使う必要があります。

また、冒頭の当社の例文のように、
当社ではできるだけ関係代名詞を使わない
表現を模索しています。


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