「~から・・・まで」の訳し方


今回は、
「~から・・・まで」や「~から・・・に至る」
といった表現の英訳についてご紹介します。

これらを英訳する際注意していることは、
これらが暗示している始点と終点の
ニュアンスを訳出すべきかどうかということです。

つまり、
「AからBまで」という表現は、
これを書いた人の目が勝手にAからBへ動き、
その勝手な動きをそのまま主観的な文章に
してしまっている可能性があるため、
英訳の際は注意しています。

例えば、
「AからBまでの距離」では
距離は「AからBまで」だけでなく、
「BからAまで」でもよいことから、

始点と終点は関係なく、
単に「AとBとの間の距離」という2点間の距離として
the distance between A and B.
と英訳しています。

一方、
始点と終点のニュアンスを訳出すべき場合として、
動きを伴う文脈における「AからBまで」があります。

「ものをAからBまで移動する」
Move an object from A to B.

ここではfromとtoを使って始点と終点の
ニュアンスを出していますが、

ここでもbetweenを使って
Move an object between A and B.
とした方が特許的に広いため、
クレームではbetweenが使えないか検討する
ことになると思います。

なお、距離は符号Dとともに使用されることがあります。

実施形態において、
「AとBとの間の距離D」の距離Dが初出の場合、
a distance D between A and B.
とする例をよく見ますが、
当社では次のように英訳しています。

the distance, D, between A and B.

このようにDをコンマで囲み、
2回目以降はコンマをとってthe distance D
としています。

なお、
『米国出願用特許翻訳・重要ポイント解説』
http://beikokupat.com/email_seminar/
の第5回目で説明しているように、
スカラー量であるDはイタリック体にしています。


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