コラム特許翻訳:3つ以上の項目を列挙する際のコンマの使い方


   

英文において,3つ以上の項目をandやorでつなげて列挙する際,最後の項目以外のすべての項目の後ろにコンマ「,」を設けるべきとされています※1。このようなコンマ(下記例の強調部分)をオックスフォード・コンマと呼びます。

例:
・red, white, and blue
・gold, silver, or copper
・He opened the letter, read it, and made a note of its contents.

これに対して,“red, white and blue”のように,最後から2番目の項目の後ろにはコンマを設けないという手法が慣習的に行われており,この手法の方が好まれる場合があります。筆者はオックスフォード・コンマを設ける手法を採用しています。

さらに,列挙する項目自体に句読点などが設けられていることなどが原因で各項目が複雑な構造になっている場合は,各項目をコンマではなくセミコロン「;」で区切ることが推奨されています※2

例:
・The membership of the international commission was as follows: France, 4; Germany, 5; Great Britain, 1; Italy, 3; United States, 7.

・The defendant, in an attempt to mitigate his sentence, pleaded that he had recently, on doctor’s orders, gone off his medications; that his car –– which, incidentally, he had won in the late 1970s on Let’s Make a Deal –– had spontaneously caught on fire; and that he had not eaten for several days.

特許英訳においては,上記例文のように各項目が非常に長くなったり複雑になることが頻繁に起こるため,各項目をセミコロンで区切ることは明確性を担保する上で有益と思われます。

※1 Strunk, William, Jr.; White, E. B. The Elements of Style. 4th ed., Longman, 1999, p.2; The University of Chicago Press. The Chicago Manual of Style, 16th ed., 2010, p.312.
※2 The University of Chicago Press. The Chicago Manual of Style, 16th ed., 2010, p.312.

本コラムは、『特許翻訳者のための米国特許クレーム作成マニュアル』から一部を抜粋したものです。


カテゴリ: コラム特許翻訳

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