コラム特許翻訳:数学記号や単位等におけるスペース

イコール記号

英文においては,イコール記号「=」の前後に1スペース(半角)を設けるのが一般的なため1,英文明細書においてもこれに倣うことが推奨されます(「≠」や「>」なども同様)。

(○)a = b

(△)a=b

数学記号

イコール記号と同様に,「+」,「-」,「÷」,「×」などの数学記号の前後にも1スペースを設けるのが一般的です1

(○)c2 = a2 + b2

(△)c2=a2+b2

ただし,上記記号が数字の形容詞として使用されている場合は,間にスペースなしで記号と数字を記載します1

(○)‒3

(△)‒ 3

また,上付き文字のなかに上記記号が含まれている場合は,記号の前後にスペースを設けないのが一般的です2

(○)xa+b

(△)xa + b

単位

単位と数字との間には1スペースを設けるのが一般的です3

(○)18 km/h

(△)18km/h

温度や角度を表す記号「°」

温度や角度を表す記号「°」と数字との間にはスペースを設けないのが一般的です3

(○)30°

(△)30 °

パーセント記号

パーセント記号「%」と数字との間には,国際単位系(SI)では1スペースを設ける3一方,英語圏ではスペースを設けないのが一般的です4。当社は後者を採用しています。

(○)50 %(国際単位系),50%(英語圏)

※1 The University of Chicago Press. The Chicago Manual of Style, 14th ed., 1993, p.452.
※2 The University of Chicago Press. The Chicago Manual of Style, 16th ed., 2010, p.587.
※3 International Bureau of Weights and Measures. The International System of Units (SI). https://www.bipm.org/utils/common/pdf/si-brochure/SI-Brochure-9.pdf
※4 “Percent sign”. Wikipedia, the free encyclopedia.
https://en.wikipedia.org/wiki/Percent_sign

本コラムは、『特許翻訳者のための米国特許クレーム作成マニュアル』から一部を抜粋したものです。

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