【背景技術】「従来、・・・が知られている」のさまざまな英訳方法

【背景技術】の典型的なパターン

日本語明細書の【背景技術】には、「従来、・・・が知られている」という典型的なパターンがあります。

  従来、パイプ加工用のレーザ加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

「従来、・・・が知られている」は、例えば次のように英訳するのが一般的です。

 

日本語原文例:従来、パイプ加工用のレーザ加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

英訳例:Conventionally, laser machining apparatuses for pipe machining have been known (see, for example, Patent Literature 1).

“have been known”(「~が従来から知られてきた」)は“are known”することも可能です。この英訳文は、“known.”で文章が終わっているため、英文として「落ち着きがよくない」ようにも思われますが、原文で伝えたい情報はこの英文で誤解なく伝わる可能性が高いため、この英訳文は及第点と思われます。

上記の「落ち着きがよくない」英文とは、言い換えると、「ネイティブらしくない」英文と言えるかも知れません。ネイティブらしい英文が書けることが理想ですが(当社もネイティブらしい自然な英訳文が書けるように常に努力していますが)、上述のように、特許翻訳では原文で伝えたい情報を誤解なく伝えることの方が重要なため、ネイティブらしさに過度にこだわる必要はないと考えています。

ただし、上記英訳文は及第点ではありますが、以下のように、もう少し落ち着きよくなるように修正する方法があります。

※この続きは、下記で購入いただくことによってお読みになれます。

この続きは、本記事をご購入後にお読みになれます。

-英文明細書マニュアル

© BPT - Beikoku Patent Translation