Phillips v. AWH, 415 F.3d 1303 (Fed. Cir. 2005) (en banc)
Phillips事件。裁判でのクレーム解釈において、内部証拠(明細書やprosecution history)が外部証拠(論文や専門家による証言、辞書など)に優先して参照されることを明示したFederal Circuitのen banc判決。それまでの裁判では、内部証拠と外部証拠のどちらを優先するかが不統一であったという背景があり、Phillips事件において内部証拠を優先するという統一的なルール(Phillips基準)が確立した。
Phillipsが保有する特許(US4,677,798)のクレーム1に記載の"baffles"(a flat plate that controls or directs the flow of fluid or energy)の外壁に対する配置角度が90度を含むかどうかが争点となり(AWHの類似品では90度だった)、en bancは内部証拠を参照しつつ、90度を含むと解釈した。
JUSTIA:
https://law.justia.com/cases/federal/appellate-courts/F3/415/1303/524873/
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連載・米国特許法解説