AFCP 2.0(最終拒絶通知後検討プログラム)の終了

USPTO(米国特許商標庁)は、2024年9月30日、After Final Consideration Pilot Program 2.0(AFCP 2.0)を終了しました(2024年12月14日までは、AFCP 2.0への参加申請が可能)。

AFCP 2.0は、継続審査請求(RCE)の数を減らすことで審査の遅延を改善することを目的として2013年5月に始まり、当初終了予定だった2014年9月から何度か延長されていました。

AFCP 2.0の基本的な流れとしては、(1)出願人がAFCP 2.0への参加を申請、(2)最終拒絶理由通知(FOA)に対して、出願人は少なくとも1つの独立請求項に対し範囲を拡張しない補正をすることによって応答、(3)審査官は全ての請求項が許可できる状態にないと判断した場合、出願人とのインタビューを設定、という手順になっています。

これまで、AFCP 2.0を利用するための追加費用はかかりませんでしたが、プログラムの管理コストが非常に高額であったことから、2024年初頭にUSPTOが100~500ドルの有料化を提案したところ、多くの反対意見があったためAFCP 2.0の終了が決定したということです。

AFCP 2.0終了後は、最終拒絶理由通知への対応オプションとしては、通常のFOA後応答(インタビューができるかは審査官の判断による)、RCE、Pre-Appeal Brief Review Requestなどがあります(下記参考サイト参照)。

参考サイト:

After Final Consideration Pilot 2.0
https://www.uspto.gov/patent/initiatives/after-final-consideration-pilot-20

Extension and Termination of the After Final Consideration Pilot Program 2.0
https://www.federalregister.gov/documents/2024/10/01/2024-22481/extension-and-termination-of-the-after-final-consideration-pilot-program-20

Beyond Final Rejection: What’s Next For Patent Prosecution After USPTO Terminates Its After Final Consideration Program?
https://lifesciences.mofo.com//topics/beyond-final-rejection-what-s-next-for-patent-prosecution-after-uspto-terminates-after-final-consideration-program-

USPTO Ending the After Final Consideration Pilot Program
https://www.ipintelligencereport.com/blogs/uspto-ending-the-after-final-consideration-pilot-program/

-コラムMPEP

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