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特許英語を話そう!Episode 0:シャドーイングを使った練習方法の一例

Episode 0: One Way to Practice — Shadowing

はじめに

この連載の会話を使った練習方法の一つとして、シャドーイングを中心にした方法をご紹介します(ほかの方法で練習していただいても構いません)。

この方法は、次の2つの原則に沿っています。いずれも研究で効果が裏づけられています。

  • 同じ内容は、一度にまとめて練習するより、日を空けて何度も練習するほうが身につく[1]
  • 英文を読み返すより、英文を見ずに思い出すほうが身につく[1]

これにもとづいて、以下の3つを組み合わせた練習を推奨します。

1. 場面と表現をつかむ

音声を聞きながら、英文スクリプトと日本語訳を読みます。Key Phrases も読みます。

→ ネイティブがよく使う決まった言い回しに注目する練習です。こうした言い回しに注目しながら学んだ学習者は、そうでない学習者より話す力が高いと評価されています[2]。

2. シャドーイング

英文スクリプトを見ずに、音声のすぐ後を追って声に出します(シャドーイングについては以下を参照)。

→ 聞き取りと、話したときの伝わりやすさ、スムーズに話す力を伸ばす練習です。週4回以上・1回10分以上のシャドーイングを8週間続けた研究では、話が相手に伝わりやすくなり、スムーズに話せるようになったと報告されています[3]。聞き取りでは、音の聞き分けが伸びたと報告されています[4]。

3. 暗唱練習

「手がかり」を見て、英文を見ずにセリフを声に出す練習です。言い終えたら英文スクリプトで確かめ、言えなかった文に印をつけて、次はその文から始めます(専用アプリでは、印をつける機能があります)。手がかりは、英語の力に合わせて選びます。

  • 日本語訳(基本)
  • 会話の前のシーン紹介
  • タイトルだけ(上級者向け)

→ 日を空けて、見ずに思い出すことで記憶に残す練習です。暗唱練習は、まとめて一度に行うより日を空けて行うほうが記憶に残りやすく、その差は大きいとされています[1]。思い出す間隔を徐々に広げる方法と一定にする方法とでは、全体としては差がないとされています。ただし、思い出す回数が多いほど、徐々に広げるほうが有利になる傾向があります[1]。

練習のペース

1話を約1か月かけて練習することをおすすめします。前半の2週間は新しい回を練習し、後半の2週間は、それまでに練習した回を順番に復習します。1日の練習にかかる時間は、10〜15分ほどです。

専用アプリでは、自動的にスケジュールを組んで管理します(毎日の練習内容は、アプリの日程表で確認できます)。

シャドーイングとは

聞こえてくる音声を、ほぼ同時に、影のように後から追って声に出す練習です。同時通訳者の訓練法から語学学習に取り入れられました。一文聞いてから繰り返す「リピート」とは別物で、英文スクリプトを見ずに行うのが本来の形です[5]。

なぜシャドーイングは効くのか
追いかけて声に出している間は、意味を考える余裕がなく、注意が音そのものに向きます。そのため、英語の音を聞き分ける力が鍛えられます[5]。

出典

  1. Latimier, A., Peyre, H., & Ramus, F. (2021). A meta-analytic review of the benefit of spacing out retrieval practice episodes on retention. Educational Psychology Review, 33, 959–987. https://doi.org/10.1007/s10648-020-09572-8
  2. Boers, F., Eyckmans, J., Kappel, J., Stengers, H., & Demecheleer, M. (2006). Formulaic sequences and perceived oral proficiency: Putting a lexical approach to the test. Language Teaching Research, 10(3), 245–261. https://doi.org/10.1191/1362168806lr195oa
  3. Foote, J. A., & McDonough, K. (2017). Using shadowing with mobile technology to improve L2 pronunciation. Journal of Second Language Pronunciation, 3(1), 34–56. https://doi.org/10.1075/jslp.3.1.02foo
  4. Hamada, Y. (2016). Shadowing: Who benefits and how? Uncovering a booming EFL teaching technique for listening comprehension. Language Teaching Research, 20(1), 35–52. https://doi.org/10.1177/1362168815597504
  5. Hamada, Y. (2019). Shadowing: What is it? How to use it. Where will it go? RELC Journal, 50(3), 386–393. https://doi.org/10.1177/0033688218771380

本コンテンツは、英語表現の学習を目的として構成されたものです。
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